週末に庭を見に行くと、キュウリが何本も採れたり、食べ頃の葉物が一度にそろったりします。そんなときは、今日食べるもの、数日で使うもの、あとで使うものに分けると、冷蔵庫の中で忘れにくくなります。
まずは、枝豆や葉物など鮮度が落ちやすいものから。生で食べたいキュウリは野菜室へ、使い切れないオクラは新鮮なうちに冷凍へ。ジャガイモや乾いたタマネギは、丸ごとなら涼しい置き場所を探しましょう。
収穫したら、まず日陰で仕分ける
暑い日は、涼しい朝に採ると野菜が熱を持ちにくくなります。朝に採れない日でも、採った野菜を日なたに置きっぱなしにせず、家に取り込んで早めに仕分けましょう。収穫前には手を洗い、野菜を入れるかごやハサミは清潔なものを使います。
- 鮮度が落ちやすいものは先に使う。 採れたての味を楽しみたい枝豆やアスパラガスは、できれば収穫した日の献立へ。すぐに使えない分は冷蔵し、食べ切れない量は早めに冷凍の準備をします。
- 傷のあるものは別にする。 軽い打ち傷は、その部分を取り除いて早めに調理します。割れ目に泥が入り込んだもの、野鳥などのふんが付いたもの、カビや腐敗があるものは処分しましょう。
- 土付きのものは袋を分ける。 ダイコンやカブは葉を切り離し、根と葉を別々に冷蔵します。葉は早めに汁物や炒め物へ。保存するジャガイモは洗わず、風通しのよい日陰で表面を乾かしてから土を落とします。
保存前に洗う? 切る?
丸ごと保存する野菜は、表面の泥や水気を確認し、洗うのは調理前でも構いません。雨や朝露でぬれた野菜や、先に洗った野菜は、清潔なペーパーで表面の水気を取ってから袋に入れます。葉物は袋で乾燥を防ぎ、袋の中に水がたまったら拭き取ります。
調理や冷凍の下ごしらえの前には、手と器具を清潔にし、野菜を飲用に適した流水でよく洗います。保存する分は使うときまで丸ごとにしておくと、切り口の乾燥を防げます。切った野菜は断面をラップなどで覆い、すぐ冷蔵して早めに使いましょう。冷蔵庫では、肉や魚の汁が野菜にかからないように分けて置きます。
野菜別の保存方法|冷蔵・冷凍・常温の早見表
生の食感を楽しみたいものは短期の冷蔵に、あとで加熱する分は冷凍に回すと決めやすくなります。表の「涼しい場所」は、日が当たらず、品目に合った温度を保てる場所です。夏の台所や冬に冷え込む屋外は、置き場所の温度を確認しましょう。
| 野菜 | まず置く場所・包み方 | 余ったときの使い方 |
|---|---|---|
| キュウリ | 水気を拭き、ペーパーで包んで袋に入れ、野菜室へ | 薄切りを塩もみして水気を絞り、冷凍。酢の物などに |
| ナス・ピーマン | ペーパーと袋で乾燥を防ぎ、野菜室へ。ナスは早めに使う | ピーマンは切って生のまま冷凍。ナスは加熱して冷まし、小分け冷凍すると煮物に便利 |
| トマト・ミニトマト | 熟す前は涼しい室内で色づきを待つ。熟したものは暑い時期なら野菜室へ | 生のまま丸ごと冷凍し、スープやソースに |
| オクラ | ペーパーで包んで袋に入れ、野菜室で短期保存 | 洗って水気を拭き、生のまま冷凍できます。かためにゆでて冷ましてからでも。汁物や煮物に |
| コマツナ・ホウレンソウ・チンゲンサイ・水菜 | 乾燥を防ぐため袋に入れ、野菜室へ | コマツナは洗って水気を取り、切って生のまま冷凍可。ホウレンソウはかためにゆでて冷凍 |
| キャベツ・ハクサイ・レタス | 乾かないように包んで冷蔵。切ったら断面も覆う | キャベツ・ハクサイは切って冷凍し、汁物や煮物に。レタスを生で食べたい分は冷蔵を優先 |
| ダイコン・カブ・ニンジン | 葉を外し、根を包んで袋に入れ野菜室へ | ダイコンは煮物用に切って冷凍。葉は別にして早めに調理 |
| エダマメ・インゲン・アスパラガス | 袋に入れて冷蔵し、早めに調理。アスパラガスは切り口を包み、穂先の曲がりを抑えるなら立てる | 下ゆでして冷まし、水気を取って冷凍 |
| 青じそ・葉ネギ・ミョウガ | 乾かないように包むか容器に入れて冷蔵し、早めに使う | 葉ネギは小口切りで冷凍。青じそは冷凍後にしんなりするので風味づけに |
| ジャガイモ | 表面を乾かし、光が当たらず風通しのよい涼しい場所へ | 新ジャガは早めに。丸ごと生のままの冷凍は食感が変わりやすい |
| サツマイモ | 表面を乾かして紙で包み、13〜15℃くらいを保てる室内へ | 加熱してから小分け冷凍すると使いやすい |
| タマネギ | 外皮と首元が乾いたものは風通しのよい日陰へ。水分が多い新タマネギは冷蔵して早めに | 切ったら包んで冷蔵。加熱用なら切って冷凍もできる |
野菜室と冷蔵室の使い分け。 丸ごとの野菜は、乾燥を防ぎやすい野菜室が手軽です。キュウリ・ナス・オクラは冷やしすぎると品質が落ちることがあるので、冷気が直接当たる場所は避けて早めに使います。切った野菜や加熱済みで冷蔵するものは、清潔な容器に入れ、冷蔵室へ。庫内の温度や冷気の当たり方は機種によって違います。低温障害は凍る前の温度でも起き、キュウリが水っぽくなったり、オクラが黒ずんだりすることがあります。野菜室で実際に凍る場合は、置き場所や設定を取扱説明書で確認しましょう。
葉物は根元を下にして立てると鮮度を保ちやすいと言われています。コマツナやホウレンソウでは横置きと比べて明確な差が出なかった試験もあります。立てるスペースがなければ、乾燥を防いで横置きでも構いません。
サツマイモは冬に冷え込む物置などを避けます。バジルは冷えすぎると黒ずんだり香りが落ちたりしやすいので、生で使うなら使う分だけ摘むと手軽です。
たくさん採れたときは、食べ方を決めて小分け冷凍
わが家の横浜の菜園では、2020年のシーズンにキュウリが126本、オクラが395本採れ、2022年にはオクラが438本採れました。収穫が続く野菜は、一度の量が少なくても、前に採った分を使い切る前に次が採れることがあります。
キュウリなら、生で食べる分を先に取り分け、残りは薄切りを塩もみして冷凍すると酢の物などに回せます。解凍すると生の歯ごたえは弱くなるので、最初は一食分だけ試すと、次にどれだけ冷凍するか決めやすくなります。オクラや葉物なら汁物一回分、葉ネギなら薬味や汁物に使う分ずつ、というように、普段の献立に合わせて分けておくと便利です。
- 傷む前に下ごしらえする。 ピーマンやコマツナは洗って水気を取り、使う大きさに切ります。枝豆やインゲンを下ゆでして冷凍する場合は、冷水で手早く冷まし、水気をよく切ります。
- 一回分ずつ薄くする。 冷凍用の袋に入れ、空気を抜いて平らにします。野菜名と冷凍した日を書き、先に凍らせた分を手前に置くと使い忘れを減らせます。
- 使う分だけ取り出す。 汁物や煮物には凍ったまま入れて十分に加熱します。解凍が必要なら冷蔵室を使い、電子レンジで解凍したものはすぐに調理します。出し入れや解凍・再冷凍の繰り返しは避けましょう。
冷凍室に入りきらない日は、枝豆や葉物を先に食卓に回し、冷凍は次の献立が決まっている分から。キュウリは生で使う分を冷蔵し、乾いたタマネギなどは品目に合う置き場所へ。まとめて調理した料理が余ったら、浅い容器に小分けして早く冷やし、冷蔵して早めに食べ切ります。状態のよい分は、早めにおすそ分けする手もあります。サンチュのように外葉から採れる野菜は、使う分だけ摘むと保存の手間が減ります。オクラは採り遅れると硬くなるので、食べる日まで待たず適期に採って仕分けます。毎年余るなら、次の作付けで家庭で食べ切れる株数を見直すと、収穫後の作業も減らせます。
いつまでに食べる? 保存の目安と傷みの見分け方
枝豆などは採った日から優先し、葉物やオクラも週末までため込まず早めに。 冷蔵の目安は、包んで野菜室に入れたコマツナで2〜3日。カブは葉と根を切り離して包んだ場合、葉は約3日、根は約1週間という案内があります。例えばキャベツは、指定の包み方で冷蔵すると、丸ごとで約2週間、切ったものは約1週間という案内もあります。いずれも鮮度のよいものを適切に保存した場合のおいしさの目安です。切った野菜は早めに使いましょう。
冷凍分は、農林水産省の家庭向け案内を参考に、おいしいうちに使う目安として2〜3週間以内を目標にすると管理しやすくなります。
収穫時の傷や鮮度、保存中の温度で日持ちは変わります。カビ、腐ったにおい、傷みによるぬめりや汁漏れがあるものは処分します。キュウリやトマトなど水分の多い野菜にカビが生えたら、見えるところだけを切り取って使わず、丸ごと処分しましょう。見た目やにおいだけで安全性は判断できません。保存状態に不安があるときは、味見で確かめずに処分します。冷凍しても、食中毒の原因になる菌が死ぬとは限りません。
ジャガイモ・ズッキーニと自家製の保存食はここに注意
ジャガイモの芽とその周り、緑色になった部分には天然毒素が多く含まれます。芽とその周りや緑色の部分は厚めに取り除き、緑色が広いものや、家庭菜園で採れた未熟で小さいものは食べないようにしましょう。苦みやえぐみを感じたら食べるのをやめます。ジャガイモを冷蔵した場合は、農林水産省の案内に沿って、揚げ物や炒め物より煮物や蒸し物に使いましょう。ズッキーニも、普段と違う強い苦味を感じた場合は食べないようにします。
キュウリなどを浅漬けにする場合は、材料を流水でよく洗い、器具と容器はよく洗って消毒します。作ったら冷蔵し、早めに食べ切りましょう。野菜を瓶に詰めて密閉しただけで常温保存すると、ボツリヌス食中毒の危険があります。余った野菜を手軽に残したいときは、品目に合う冷蔵や冷凍から始めましょう。
まとめ|今日食べる分と、あとで使う分を先に分ける
週末にまとめて採れたら、まず枝豆や葉物から食卓へ。キュウリは歯ごたえを楽しむ分を冷蔵し、オクラなどの余りは新鮮なうちに一回分ずつ冷凍します。ジャガイモや乾いたタマネギは、それぞれに合った涼しい場所へ。最初は冷凍袋一つ分からでも、次に収穫する野菜を迎える余裕ができます。
Enjoy 家庭菜園!

