コールラビは、地上で茎が丸く太る、キャベツの仲間です。球から葉が伸びるユニークな姿を眺めながら育てられ、収穫後はサラダやスープなどに使えます。
庭の一角やプランターでも栽培できますが、苗のころの虫食いと採り遅れには注意が必要です。この記事では、小さめで収穫する早生タイプを基本に、ポットで種から育てる流れを紹介します。
栽培の特徴
- 見どころ:地上の茎が丸く太る姿を楽しめる
- 始めどき:春と秋、初めてなら秋まきから
- 収穫:1株から1球、硬くなる前に採る
ガーデンネストの家庭菜園
ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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コールラビはどんな野菜?種を選ぶときのポイント
カブのように見える丸い部分は、根ではなく太った茎です。皮をむいた中身は白っぽく、ブロッコリーの茎に似た食感と甘みがあります。
外側が淡い緑色になるタイプと紫色になるタイプがあり、どちらも同じように料理に使えます。姿や色を楽しみたい場合は好みで選べますが、育つ速さと収穫サイズも種袋で確認しましょう。
早生タイプは比較的短期間で、小さな球を収穫するのに向きます。初めてなら、育てたい季節に合う早生タイプが選びやすいでしょう。大きく育つ中・晩生タイプは収穫まで長くかかるため、早生と同じ大きさや日数で判断しません。
栽培時期と基本情報
栽培カレンダー

日本の一般地・中間地の目安です。秋まきは7月下旬~9月上旬に種をまき、9~12月に収穫。春まきは3~4月にまき、6~7月に収穫します。種まき時期や品種、気温によって収穫開始は前後します。
秋まきでも真夏の発芽には暑さ対策が必要です。春は低温時の育苗に保温を取り入れ、暑くなる前の収穫を目指します。寒冷地や暖地では時期が異なるため、種袋の地域別の適期も確認してください。
基本情報
| 項目 | 目安・内容 |
|---|---|
| 分類 | アブラナ科。太った茎を収穫する野菜 |
| 栽培場所 | 日当たりと水はけのよい庭・プランター |
| 種まき | 春3~4月/秋7月下旬~9月上旬 |
| 収穫 | 春6~7月/秋9~12月 |
| ポットまき | 直径約9cmのポットに3~5粒、深さ約1cm |
| 間引き | 本葉3枚ごろまでに1ポット1本にする |
| 植え付け | 本葉4~5枚のころ、早生の株間は約20cm |
| 容器の一例 | 幅65cm・深さ20cm以上のプランターに2~3株 |
| 早生の収穫目安 | 種まきから約70~80日、球の直径5~6cm |
| 連作 | 同じ場所でアブラナ科を続けず、2~3年以上あけるのが目安 |
収穫までの日数は、低温などで長くなることがあります。大きく育つ品種は株間や収穫サイズが違うため、種袋の指定を優先します。
コールラビの育て方
1.日当たりのよい場所と土を用意する
庭では雑草や石を取り、土を深さ20cmほどまでほぐします。雨の後に水がたまる場所は避け、水が抜けにくい場合は植える部分を周囲より少し高くしましょう。庭の土で育てる場合は、種まき・植え付けの2週間以上前に苦土石灰を混ぜておくとよいでしょう。
プランターは底穴があり、深さ20cm以上のものを使います。幅65cmなら、早生タイプを株間20~30cmで2~3株育てるのが一例です。市販の野菜用培養土を使うと手軽で、苦土石灰を加える必要はありません。
2.ポットに種をまき、苗を育てる
直径約9cmのポットに種まき用土を入れ、中央に深さ約1cmの浅い穴を作ります。3~5粒を重ならないようにまき、土をかぶせて軽く押さえ、種が流れないように水を与えます。
発芽までは土を乾かさないようにします。真夏は風通しのよい明るい日陰で暑さを避け、発芽後は日光に当てて茎が細く伸びすぎないように育てましょう。春の低温時は不織布などで保温し、日中の蒸れに気を付けます。
葉が混み合ってきたら小さな苗を間引き、本葉3枚ごろまでに元気な1本を残します。残す苗の根を動かさないよう、不要な苗を地際で切る方法もあります。
3.本葉4~5枚で植え付ける
本葉4~5枚になったら、庭やプランターへ植えます。苗が販売されていれば購入苗からも始められます。葉がしっかりして、茎が細長く伸びすぎていない苗を選びましょう。
庭では早生タイプを約20cm間隔に植えます。植え穴に水をしみ込ませ、根を包む土を崩さずにポットから抜き、苗の土の表面と周囲の地面が同じ高さになるように植え付けます。深く埋めず、周りを軽く押さえて十分に水を与えてください。
苗のうちから防虫ネットで覆うと、アオムシなどの被害を減らせます。葉に余裕を持たせたトンネル状に掛け、裾を閉じて虫の入り口をなくします。ポットで育苗している間も、ネットで保護すると安心です。
4.乾きに合わせて水を与え、葉を守る
プランターは土の表面が乾いたら、底穴から流れ出るまで水を与えます。庭では根付いた後は雨を基本とし、晴天が続いて乾くときに補います。球が太る時期の極端な乾燥を避け、常に水浸しにもしないことが大切です。
葉は球を育てるために必要なので、元気な葉をまとめて取り除かずに育てます。地面に触れて傷んだ下葉は取り、株元がぐらつくときは根元に軽く土を寄せて支えましょう。丸く太った部分を土で覆う必要はありません。
葉の裏や中心に虫がいないか、水やりなどの際に見ます。防虫ネットを使っていても、侵入した虫や卵を見つけたら早めに取り除いてください。
よりよく育てる工夫:肥料を控えめに補う
土の状態が悪くなければ、肥料を追加しなくても収穫を楽しめる場合があります。よりよい生育や収穫を目指すなら、植え付けの1週間ほど前に野菜用肥料を少量混ぜる方法や、植え付けから20日~3週間ほどたったころに追肥する方法があります。
容器でも追肥は生育を助ける工夫の一つです。使う肥料の量と間隔は製品表示に合わせ、粒状肥料は茎に直接触れないよう、株の周囲へ施します。
収穫のタイミングと採り方
早生タイプでは、球の直径5~6cmを目安に収穫します。大きさを確かめやすいのも、地上で太るコールラビの楽しさです。大きくしすぎると筋っぽく硬くなるので、種袋の収穫サイズに達した株から採りましょう。
葉の付け根付近を持って株を支え、丸い部分のすぐ下にある細い茎を、地際でハサミで切り取ります。

1株からの球の収穫は1回です。同じ日にまいた株は収穫もまとまりやすいため、家庭で使う量に合わせて植える数を決めます。収穫期は球の大きさをこまめに見て、採りごろを逃さないようにしましょう。
うまく育たないときは?
| 症状 | 確認すること・対処 |
|---|---|
| 発芽しない | 土の乾燥、高温、低温を確認。夏は暑さを避け、春は保温する。適期内なら新しい用土でまき直す |
| 葉に穴が開く | 葉裏や中心のアオムシ・コナガなどを探して取り、ネットの隙間を閉じる |
| 葉がしおれる・育ちが鈍い | 土が乾いているか、水がたまっているかを先に確認。乾燥なら水を与え、過湿なら水やりを控えて排水を見直す |
| 球がなかなか太らない | 株の混み合い、日照不足、葉の食害を確認。間隔と日当たりを確保し、虫を取り除く。低温期は生育に時間がかかる |
葉の縁が黄変して枯れ込む、株元が腐るなどの異常もあります。傷んだ葉を取り除き、広がる株は抜いて周囲へ残さず、同じ症状が続く土ではアブラナ科の次作を避けます。
収穫後の食べ方と保存
収穫した球は葉と葉柄を切り落とし、上下の硬い部分を除いて皮を厚めにむきます。表面だけ薄くむくと硬い繊維が残ることがあるため、包丁の手応えも見ながら取り除きましょう。
薄切りや千切りならサラダや浅漬けに、角切りならスープや煮込み料理に使えます。柔らかい葉も、よく洗って炒め物やスープに利用できます。
保存は葉を切り離した球を紙で包み、袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。鮮度のよいうちに、まずは3~4日を目安に使い切るとよいでしょう。
栽培が終わったら
残った根や葉を取り除きます。連作を避ける目安は2~3年以上で、キャベツ、ブロッコリー、コマツナなど、ほかのアブラナ科も含めて場所を替えます。
プランターの土は毎回捨てる必要はありません。病気がなく水はけも保たれている土は、根を取り除いて固まった部分をほぐし、次は別の科の野菜に利用できます。病気が疑われる土は次の栽培へ使い回さず、容器も洗ってから使いましょう。
補足:種を直接まく場合
庭やプランターへ直接まく方法もあります。ポットを使わずに始めたい場合の選択肢ですが、発芽に適した気温で、乾燥や虫食いを防げる時期に行います。
浅い溝に2~3cm間隔でまき、薄く土をかぶせて水を与えます。発芽後は混んだところを段階的に間引き、早生タイプなら最終的に約20cm間隔で1本ずつ残します。発芽後の小さな苗も防虫ネットで守ってください。
まとめ
コールラビは、丸い茎が少しずつ太る様子と、収穫後の幅広い料理を楽しめる野菜です。育てる季節に合う種を選び、苗の虫食いを防ぎながら、品種の食べごろサイズで収穫しましょう。


