フェンネル(ウイキョウ)の基本情報・育て方

フェンネル 植物ガイド

フェンネルは、細かな葉と黄色い花が特徴のセリ科の多年草です。
「ウイキョウ」とも呼ばれ、ハーブとして利用されるほか、キアゲハの幼虫の食草としても知られています。
我が家でもキアゲハを呼ぶための食草として検討しましたが、最終的には植えませんでした。

この記事では、フェンネルの特徴や育て方、キアゲハとの関係とともに、我が家で植えなかった理由も紹介します。

フェンネルの特徴と基本情報

フェンネルは地中海沿岸などを原産とするセリ科の植物です。
糸のように細かな葉を茂らせ、夏には茎の先に小さな黄色い花をまとまって咲かせます。

基本情報・育て方早見表

項目内容項目内容
・分類セリ科ウイキョウ属・多年草・別名ウイキョウ
・草丈1~2m程度・花色黄色
・花期初夏~夏頃・日照日なた
・耐暑性・耐寒性
・乾燥・多湿
・地植え・鉢植え○ 深めの鉢
・植え付け春・秋・植え替え△ 根を傷めないように
・用土水はけのよい土・肥料多肥を避ける
・増やし方・こぼれ種○ 発芽することがある
・草姿大きく広がる・倒伏強風時は注意
・蝶との関係◎ キアゲハの食草・食害幼虫に葉を食べられる
・食用葉や種などを利用・家庭の庭大きさに注意

フェンネルの魅力

細かな葉と黄色い花を楽しめる

フェンネルの特徴の一つが、糸のように細かな葉です。
一般的な庭の植物とは少し違う繊細な草姿になり、夏には黄色い花も楽しめます。

ハーブとしても利用できる

フェンネルには独特の甘い香りがあり、葉や種などが料理やハーブティーなどに利用されます。
株元を野菜として利用するために改良されたフローレンスフェンネルもあります。

フェンネルの育て方

日当たり・水やり

日当たりと水はけのよい場所が向いています。
地植えで根付いた後は比較的乾燥にも耐えますが、植え付け直後や極端に乾燥する時期は水切れに注意します。
反対に、常に土が湿っているような環境は避けた方がよいでしょう。

植え替えはなるべく避ける

フェンネルは太い根を深く伸ばすため、根を傷める植え替えはあまり得意ではありません。
地植えするなら、できるだけ最初から長く育てられる場所を選んだ方がよいでしょう。

種から増やせる

フェンネルは種から育てることができます。
環境が合えば、こぼれ種から自然に新しい株が育つこともあります。

植える前に知っておきたいこと

大きくなることを考えて場所を決める

フェンネルは成長すると1~2m程度になることがあり、横にも葉を広げます。
苗のときだけを見て場所を決めると、成長後に周囲の植物を隠したり、日当たりに影響したりすることがあります。
最初から十分なスペースを確保し、強風で倒れるようなら支柱を使うとよいでしょう。

周囲の植物との間隔を取る

フェンネルについては、他の植物の生育に影響すると紹介されることがあります。
ただし、どの植物にも必ず悪影響を与えるとまで考える必要はないと思います。
家庭の庭では、フェンネル自体が大きく育ることも考えて、周囲の植物と少し余裕を持って植えておく方が安心です。

フェンネルとキアゲハ

フェンネルは、キアゲハの幼虫が利用する代表的な食草の一つです。
キアゲハはニンジン、パセリ、ミツバなど、セリ科の植物を食草として利用します。
フェンネルもその一つで、キアゲハを庭に呼びたい場合には魅力的な選択肢です。

ただし、幼虫が増えれば当然葉も食べられます。
特に小さな株では、幼虫の数によって葉が大きく減ることもあると思います。
キアゲハの食草として育てるなら、ある程度大きな株に育てるか、スペースに余裕があれば複数株を用意しておくと安心です。

私がフェンネルを植えなかった理由

我が家でも、キアゲハを呼ぶための食草としてフェンネルを植えてみようかと考えました。
多年草なので毎年植え直す必要がなく、大きく育てばキアゲハの食草として使える葉も多くなります。
それでも最終的には植えませんでした。

理由は主に二つあります。

一つは、フェンネルの細かな葉がキアゲハの幼虫に食べられると、草姿がかなり寂しくなりそうだったこと。
我が家では蝶を呼ぶことを大切にしていますが、庭の景観もある程度は大切にしたいと思っています。
大きく育ったフェンネルなら多少食べられても気にならないのかもしれませんが、実際に育てて確認したわけではないので分かりません。

もう一つは、周囲の植物への影響についての情報が気になったことです。
実際にどの程度影響するのかは栽培環境によっても違うと思います。
ただ、我が家にはすでに多くの植物が植えてあるので、あえて気になる植物を追加する必要はないと考えました。

フェンネルが悪い植物だということではありません。
キアゲハを呼びたい人にとっては、とても魅力的な食草だと思います。
ただ、蝶にとって魅力的な植物と、自分の庭に植えたい植物は必ずしも同じではない。
ということです。

フェンネルのよくある質問・心配

フェンネルとディルは同じ植物ですか?

別の植物です。どちらもセリ科で細かな葉がよく似ていますが、フェンネルは多年草、ディルは基本的に一年草です。香りにも違いがあります。

フェンネルとフローレンスフェンネルは違いますか?

フローレンスフェンネルは、株元が肥大するように改良されたフェンネルです。
「フィノッキオ」と呼ばれることもあります。
葉や種を利用する一般的なフェンネルとは、栽培する目的が少し違います。

フェンネルはどのくらい大きくなりますか?

品種や環境によりますが、1~2m程度になることがあります。
かなり背が高くなるので、地植えする場合は成長後の姿を考えて場所を決めた方がよいでしょう。

鉢植えでも育てられますか?

育てられます。大きく育り根も深く伸びるため、小さな鉢ではなく、深さと容量のある鉢を使った方が育てやすいでしょう。

植え替えできますか?

できますが、太い根を深く伸ばすため、根を傷めないよう注意します。
できれば最初から長く育てる場所を決めておいた方がよいでしょう。

種をまいても発芽しないのはなぜですか?

気温、水分、種の状態、まく深さなどが原因として考えられます。
発芽するまでは極端に乾燥させず、種を深く埋めすぎないようにするとよいでしょう。

こぼれ種で増えすぎませんか?

環境が合えば、こぼれ種から新しい株が育つことがあります。
増やしたくない場合は、種が落ちる前に花を切ることで調整できます。

冬になると枯れますか?

フェンネルは多年草です。冬に地上部が傷んだり枯れたように見えたりしても、根が生きていれば春に再び芽を出すことがあります。

大きくなって倒れてしまいます。どうすればよいですか?

背が高くなるため、強風などで倒れることがあります。
必要に応じて支柱を使って支えるとよいでしょう。

キアゲハの幼虫に葉を食べられても大丈夫ですか?

大きく育った株なら、ある程度の食害には耐えられると思います。
ただし、小さな株に何匹もの幼虫が付けば、葉がかなり減ることも考えられます。

キアゲハに丸坊主にされても復活しますか?

根が十分に育った元気な株なら、新しい葉を出して回復する可能性はあると思います。
ただし、株の大きさや食べられた時期などによっても違うので、必ず復活するとは限りません。

キアゲハの食草として何株くらい必要ですか?

幼虫の数によって必要な葉の量が変わるため、何株あれば十分とは決められません。
たくさんの幼虫を育てたいなら、1株だけに頼らず、複数株やほかのセリ科の食草も用意しておく方が安心だと思います。

フェンネルは食べられますか?

食用として利用されるハーブです。一般的なフェンネルでは葉や種などが利用され、フローレンスフェンネルでは肥大した株元も食べられます。

花は切った方がよいですか?

目的によって変わります。種を採りたい場合は花を残し、こぼれ種で増やしたくない場合は種ができる前に切るとよいでしょう。

フェンネルの近くに植えない方がよい植物はありますか?

フェンネルは、他の植物の生育に影響すると紹介されることがあります。
特定の組み合わせを過度に心配するより、家庭の庭ではフェンネルが大きく育ることも考えて、周囲の植物との間隔を十分に取っておく方がよいと思います。

まとめ

フェンネルは、細かな葉と黄色い花を楽しめ、キアゲハの食草にもなる多年草です。
一方で、1~2m程度まで大きくなることがあるため、家庭の庭では植える場所を考える必要があります。

我が家ではキアゲハの食草として検討しましたが、庭全体との相性を考えて、最終的には植えないことにしました。
食草としての魅力と庭との相性、その両方を考えて選ぶことが大切だと思います。

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