たくさん収穫できる野菜は?場所・手間・食べ切りやすさで選ぶ家庭菜園

たくさん収穫できる野菜 家庭菜園

家庭菜園でたくさん収穫したいなら、キュウリやナスのように実を次々と取れる野菜が有力候補です。葉物ならサンチュや摘み取り型のシュンギク、さやを繰り返し取りたいなら絹さややつるありインゲンも選べます。

ただし、よく取れる野菜ほど収穫に通う回数が増えたり、食べ切れなくなったりすることもあります。この記事では、家庭の庭の一角や鉢・プランターで育てることを前提に、収穫の特徴と育てる前の注意点を比べます。

たくさん収穫できるおすすめ野菜

まずは、よく食べる野菜から候補を絞ってみてください。下の表は収量ランキングではなく、何をどのように収穫できるかを整理したものです。

野菜収穫の楽しみ方選ぶ前に確認したいこと
ミニトマト房に付く小さな実を次々と取る背丈に合う支柱と、わき芽の管理
キュウリ実が次々に育ち、本数を積み重ねる伸びるつるの場所と、こまめな収穫
ナス枝に繰り返し実を付け、料理に使う量を取る枝が広がる場所と、水切れへの対応
ピーマン枝分かれしながら実を付け、繰り返し取る支柱と、枝葉が広がる場所
シシトウ小さな実を数多く取る家庭で使う量と、辛い実が混じること
オクラ暑い時期に実を次々と取る収穫が遅れると硬くなること
つるありインゲン伸びたつるから繰り返しさやを取るネットの設置と、栽培時期
ゴーヤつるを伸ばして複数の実を育てるネットの場所と、苦味のある実の使い道
絹さや花の後にできる若いさやを次々と取るつるの支えと、収穫が重なる時期の消費量
サンチュ外葉を取りながら、育つ葉を繰り返し取る育った株の広がりと、食べる頻度
シュンギク(摘み取り型)伸びたわき芽を繰り返し取る摘み取り向きの品種を選ぶこと

同じ「たくさん」でも、ミニトマトの個数とナスの重量は、そのまま比べられません。また、長く収穫できても、毎回少量なら総量が多いとは限りません。ここでは、温室などの特別な設備を使わずに収穫を積み重ねられる特徴を中心に紹介します。実際に取れる量は、品種、日当たり、土の量、天候や管理によって変わります。

ミニトマト|小さな実の数を楽しみたい人に

房に複数の実が付き、下の段から順に熟していくため、収穫個数を楽しみたい人に向いています。サラダや弁当など、少しずつ使う家庭でも取り入れやすい野菜です。

一般的な背が高くなるタイプでは、支柱に茎を結び、わき芽を取る管理が必要です。鉢でも育てられますが、実を付けた株を支えられる支柱と置き場所を確保しましょう。雨などで実が割れることもあるため、苗を選ぶ際は、実付きだけでなく割れにくさや病気への強さも選択材料になります。

→ミニトマトの育て方|苗選び・わき芽かきから収穫まで

キュウリ|こまめに収穫して本数を楽しみたい人に

実の育ちが速く、収穫期には次々と取れることが魅力です。サラダや浅漬けなどで日常的に使う家庭に向いています。

一方で、収穫を待ちすぎると実が大きくなり、次の実の育ちにも負担がかかります。最盛期には毎日様子を見られる人向きで、週末にしか収穫できない場所では選びにくい野菜です。鉢・プランターでも、つるを伸ばすネットや支柱の場所は必要になります。

→キュウリの育て方|苗選び・植え付けから収穫まで

ナス|繰り返し取って料理にしっかり使いたい人に

枝に花と実が付き、収穫を繰り返せます。炒め物や焼きナスなど、ナスをよく食べる家庭なら、取れた実を料理の一品に使う楽しみがあります。

株は枝を広げるため、苗の小ささだけで場所を決めないことが大切です。水切れには注意が必要で、とくに鉢では夏の水やりを続けられるか考えて選びましょう。大きな実を長く付けたままにするより、品種に合う大きさで若めに取る方が、株の負担を抑えて次の収穫につながります。

→ナスの育て方|苗の植え付け・支柱から収穫、秋まで楽しむコツ

ピーマン|いろいろな料理に使いながら収穫したい人に

枝分かれした先に花と実が付き、繰り返し収穫できます。炒め物、肉詰め、焼き物など使い道が広く、収穫を日々の料理に回しやすい候補です。

鉢でも育てられますが、枝が広がる場所と、実の重さや風から株を支える支柱が必要です。株が育つまでには時間がかかるため、植えてすぐ大量に取れるわけではありません。一般的な緑色のピーマンを適期に取りながら育てることを基本に考えましょう。

→ピーマンの育て方|苗の植え付けから支柱・収穫まで

シシトウ|小さな実を数多く使いたい人に

小さな実が数多く付き、焼き物や炒め物などにまとめて使えます。「実の数を楽しみたい」「付け合わせを自家栽培したい」という人に向いています。

ピーマンと同じ仲間ですが、普段の料理で使う量は家庭によって違います。多く植える前に、まずは1株から使い切れるか試すとよいでしょう。ときどき辛い実が混じるため、辛味が苦手な家族がいる場合も選ぶ前に考えておきたい点です。

→シシトウの育て方|苗の植え付けから収穫、辛い実への注意まで

オクラ|暑い時期の収穫を積み重ねたい人に

気温が高くなると生長が進み、花の後に実が次々と育ちます。さっとゆでたり、あえ物にしたりと、少量ずつ料理に足して使えます。

ただし、1株から毎回一皿分がそろうとは限りません。まとめて使いたい場合は複数株が候補になりますが、最初から多く植えすぎないようにしましょう。実は取り遅れると硬くなるため、最盛期には毎日確認できる人に向きます。丸オクラなど比較的硬くなりにくいタイプでも、週末まで放置してよいとは考えない方が安心です。

→オクラの育て方|採れたては抜群にうまい!種まきから収穫まで、初心者にも分かりやすく解説

つるありインゲン|ネットを使ってさやをたくさん取りたい人に

つるなしタイプより収穫期間が長く、総収穫量を増やしやすいのが、つるありタイプの特徴です。インゲンをおひたしや炒め物などでよく使い、ネットを設置できる人に向いています。

つるが高く伸びるため、鉢を置ける面積だけで判断せず、上に伸ばす場所も考えましょう。高温時は花が落ちて実が付きにくくなるので、「夏中ずっと同じ調子で取れる野菜」とは考えず、地域と品種に合う種まき時期を選ぶことが大切です。

→インゲンの育て方|つるあり・つるなしの違いから種まき・収穫まで

ゴーヤ|つるを広げる場所があり、料理によく使う人に

ネットにつるを広げ、伸びたつるに実を付けて収穫します。グリーンカーテンと収穫を兼ねたい人にも候補になります。

葉が茂る場所を取り、鉢でも夏の水やりは欠かせません。実がよく付いても、苦味のあるゴーヤを食べる頻度が少なければ余りやすくなります。食べ切りやすさを優先するなら、まず1株から始める方法があります。実付きや摘芯の要否は品種で違うため、苗のラベルに合う育て方を選びましょう。

→ゴーヤの育て方|苗の植え付けからネット栽培・収穫まで

絹さや|春にさやを次々と収穫したい人に

一般地では秋にまいて春に収穫する育て方が基本で、花が咲いた後、若いさやを次々と取れます。卵とじや炒め物など、付け合わせ以外にも使いたい人に向いています。

つるありタイプでは、つるを支えるネットなどが必要です。さやがよく付く品種もありますが、春の収穫期に量がまとまりやすく、株を増やすと使い切れなくなることがあります。豆が大きく膨らむ前の若いさやを取るため、収穫期にこまめに確認できるかも考えて選びましょう。

→絹さやの育て方|種まき・冬越しから支柱、収穫まで

サンチュ|サラダや肉を包む葉をしっかり使いたい人に

外側の葉を取りながら株を育て、続いて大きくなる葉を繰り返し収穫できます。手のひらほどの葉を使えるため、サラダや肉を包む葉を日常的に使いたい人に向いています。

鉢・プランターでも育てられますが、葉を広げる場所は必要です。何株も同時に育つと食べる量を上回ることがあるので、まずは少数から始めましょう。一度に葉を取り尽くさず、株に葉を残して収穫を続けます。暑さで花茎が伸びやすい時期もあり、一年中同じ調子で取れるわけではありません。

→サンチュの育て方|外葉を少しずつ収穫して、食べ切れる量を楽しもう

シュンギク|わき芽を育てて葉物の収穫を重ねたい人に

摘み取り型は、下の葉を残して茎の上部を収穫すると、葉の付け根からわき芽が伸びます。そのわき芽も育てて取ることで、株ごと抜いて一度で終えるより収穫を重ねられます。鍋物やおひたしなどに使いたい人の候補です。

品種によって株の育ち方が違うため、種袋の「摘み取り向き」という表示を確認しましょう。鉢や庭の一角でも育てられますが、わき芽が広がる間隔は必要です。香りの好みや料理に使う頻度も考え、多くまきすぎないようにします。

→シュンギクの育て方|種まきから摘み取り収穫まで長く楽しむコツ

条件が合えば候補になる野菜

バジル・ルッコラ|香りのある葉を料理によく使うなら

バジルは茎の先を摘むと枝が増え、繰り返し葉を取れます。バジルソースなど葉をまとめて使う料理が好きなら候補になりますが、香り付けに少し使うだけなら、収穫量が使用量を上回りやすくなります。

ルッコラは春秋なら種まきから比較的短期間で収穫でき、サラダなどに使えます。同じ日にたくさんまくと収穫時期が重なりやすいため、少量ずつ時期をずらしてまくと使いやすくなります。「早くまとまって取れること」と「1株から多く取れること」は分けて選びましょう。

→バジルの育て方|少数株から始めて、摘みたての葉を楽しむ
→ルッコラの育て方|種まき・間引きから収穫まで

ズッキーニ|広さと収穫・受粉の時間を確保できるなら

受粉して実が育てば、若い実を続けて取れます。ただし、つるが長く伸びないタイプでも葉は大きく広がり、鉢の幅以上の場所を使います。

少数株では雄花と雌花が同じ朝に咲かないこともあり、受粉が収穫の壁になります。必要なときに朝の人工授粉ができ、実の育ちもこまめに確認できる人向きです。「小さな場所で、週末だけの管理でたくさん」という条件には合いにくいため、ここでは条件付きの候補としました。

→ズッキーニの育て方|苗の植え付け・人工授粉から収穫まで

ジャガイモ|繰り返し取るより、重さのある収穫を楽しみたいなら

種イモから育った株に複数のイモができるので、実の個数とは違う、重量での収穫を楽しめます。毎日の摘み取りに通いにくく、普段からジャガイモをよく使う家庭にも検討しやすい候補です。

ただし、小さな鉢で地植えと同じ収量を期待することはできません。イモが育つ土の量と、土寄せなどの管理が必要です。今回は、キュウリなどと同じ表で収量を比べず、一度に掘り取る野菜として紹介しています。

→ジャガイモの育て方|春植え・秋植えから芽かき・土寄せ・収穫まで

サツマイモやカボチャにも収穫の楽しみはありますが、一般的な地植えではつるを広げる場所が必要です。限られた庭で収穫量を重視するなら、植える本数だけでなく、育った後に占める場所まで考えて選びましょう。

たくさん収穫するために、選ぶ段階で知っておきたいこと

野菜選び

週末に作業することと、週末しか収穫しないことを分ける

平日は庭をさっと見て収穫できるなら、キュウリやオクラも候補になります。反対に、週末しか行けない場所では、取り遅れやすい野菜を多く植えると、よく実っても使える収穫が減ってしまいます。

収穫を少し待ちやすいピーマンや、まとめて掘り取るジャガイモなどから考える方法もあります。ただし、収穫回数を減らせても水やりが不要になるわけではなく、とくに夏の鉢植えは平日の対応も考えておきましょう。

狭い場所では、株数より育った後の広がりを見る

つるありインゲンやキュウリは上の空間を使えますが、ネットの幅や、隣の野菜に影を落とさない配置が必要です。ナスやピーマンは枝が、ズッキーニは大きな葉が広がります。

株を詰め込んでも、光が当たりにくくなると収穫量が増えるとは限りません。まずは候補を絞り、それぞれの苗に合う間隔や鉢の大きさを確保する方が始めやすくなります。

多収品種でも、水やりや収穫は必要

品種によって実付き、暑さへの強さ、病気への強さなどが違います。ただし、「多収」と書かれた品種でも、誰が育てても同じ量を取れるわけではありません。家庭で育てるなら、実付きだけでなく、自分の地域や栽培場所に合うかも確認しましょう。

たくさん取ろうとして、肥料を一度に増やす必要はありません。土や培養土にもともと含まれる肥料分を生かし、追加する場合は資材の表示量を守ることが基本です。具体的な水やりや追肥の進め方は、選んだ野菜ごとに確認しましょう。

使い切れる量を、少数から探す

同じ野菜を何株も植えるより、まずはよく食べる野菜を少数選ぶと、収穫と料理のつながりが分かりやすくなります。付け合わせや香り付けに使う野菜は、一度に使う量が少ないことも考えて選びましょう。

わが家では、バジル・サンチュ・ルッコラが大量に採れ、消費が大変だったことがあります。株数や育てた条件をそろえた比較ではありませんが、たくさん採りたいときも、家庭で使う量を考えて始める大切さを感じます。

育てたい野菜が決まったら、何株植えるかも考えてみましょう。家庭菜園で植える株数の目安を参考に、食べ切れる量から始めるのがおすすめです。

まとめ|よく食べる野菜と、収穫に行ける頻度で選ぼう

実の数を楽しむならミニトマトやシシトウ、料理に使う実を繰り返し取りたいならキュウリ・ナス・ピーマンが候補です。葉物ならサンチュや摘み取り型シュンギク、春のさやなら絹さやも選べます。

毎日の収穫が難しい場合は、キュウリやオクラを増やす前に管理できるかを考えましょう。限られた場所では、よく食べる野菜を少数から育て、自分にとって使いやすい収穫量を探すことが、家庭菜園を楽しむ近道です。

Enjoy 家庭菜園!

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