ゴマの育て方|種まきから収穫・乾燥・種の取り出しまで

ゴマ_アイキャッチ 家庭菜園

ゴマは、莢(さや)の中にできる小さな種を食べる一年草です。夏には淡い色の筒状の花が咲き、その下に莢が並びます。いつも料理に使うゴマが育つ姿を見られるのは、家庭菜園ならではの楽しみです。

暑さや乾燥には強い一方、収穫後は乾燥させて種を取り出し、ごみを除く作業があります。たくさん採ることよりも、花から一粒のゴマになるまでを楽しみたい方に向いています。この記事では、庭の一角やプランターで種から育て、料理に使うまでの基本を紹介します。

栽培の特徴

  • 始め方:暖かい時期に種から育てる
  • 管理:過湿と幼苗期の雑草に注意
  • 収穫後:乾燥・種の取り出し・選別が必要

ガーデンネストの家庭菜園
ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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白ゴマ・黒ゴマ・金ゴマはどう選ぶ?

ゴマはゴマ科の植物で、白ゴマ・黒ゴマ・金ゴマなど、種の皮の色が異なるタイプがあります。基本の育て方は共通しているので、普段使う料理や好みで選べます。

タイプ選ぶときの目安
白ゴマ穏やかな風味で、和え物や料理の仕上げなどに使いたい方に
黒ゴマ香りと色を生かし、ごま塩や菓子などに使いたい方に
金ゴマ黄金色の粒と香りを楽しみたい方に

種は園芸用として販売されているものを選び、袋に書かれた栽培地域と種まき時期を確認します。草丈は1m前後になるものがあり、低い葉物野菜より上の空間が必要です。

ゴマの栽培時期と基本情報

栽培カレンダー

ゴマ_栽培カレンダー

日本の一般地・中間地では、種まきは5〜6月、収穫は9月ごろが目安です。十分に暖かくなってからまき、収穫は月だけで決めず、下の莢の色と開き具合を見て判断します。品種や地域、種まき時期によって前後します。

作業時期の目安
種まき5〜6月
収穫(刈り取り)9月ごろ

基本情報

項目内容
分類ゴマ科・一年草
始め方直まき
場所日当たり・水はけのよい場所
株間15〜20cm、1か所1本
種まきの深さ約5mm
間引き完了本葉5〜6枚ごろ
草丈1m前後。品種や生育による
収穫の合図下の莢が黄変し、開き始める
連作同じ場所では2〜3年ほど間を空ける

ゴマの育て方

1.日当たりと水はけのよい場所を用意する

庭では、日当たりがよく、雨の後に水がたまり続けない場所を選びます。雑草を取り、土をほぐして大きな塊を崩し、種をまく表面を細かくならします。小さな種なので、土の塊の下に埋まらないようにすることが大切です。

プランターは深さ30cm程度のものを使い、市販の野菜用培養土を利用すると手軽です。例えば土を入れる部分の長さが約60cmある容器なら、20cm間隔で1列に3か所まき、最終的に3本を育てる配置にできます。

2.浅く種をまき、段階的に間引く

まく前に土を湿らせ、15〜20cm間隔で深さ約5mmの浅い穴を作ります。1か所に5〜6粒ずつまき、薄く土をかぶせて軽く押さえます。種が流れないよう、細かい水で優しく水やりしてください。

発芽までは表面を乾かしすぎないようにします。芽が出たら双葉が重なるところを間引き、本葉2枚ごろ、5〜6枚ごろと段階的に減らし、最後は各か所に元気な1本を残します。抜くと隣の苗が動く場合は、不要な苗をハサミで地際から切ると根を傷めにくくなります。

3.水やりと除草をし、倒れないように支える

地植えで根が張った後は、通常は雨を利用して育てられます。晴天が続いて土がひどく乾くときは水を補いましょう。プランターは表面が乾いたら、底から流れ出るまで株元に水を与え、受け皿の水は捨てます。

小さいうちは周囲の草に負けやすいため、間引きのときに株元の雑草も取り除きます。茎が伸びると倒れやすくなるので、風に揺さぶられる場所では支柱で支えます。草丈1m前後のタイプなら長さ約1.5mの支柱を使い、茎を締め付けないよう、ひもを8の字に結びます。

茎の下のほうから花が咲き、その後に莢が育ちます。先端を摘む作業は基本の手順には入れず、そのまま花と莢の変化を楽しめます。

よりよく育てる工夫:肥料を控えめに補う

土の状態が悪くなければ収穫できますが、よりよい生育や収量を目指すなら、種まき前に野菜用肥料を少量混ぜる方法があります。追肥を取り入れる場合は、種まきから1か月ほどたったころが一つの目安です。量は使う製品の表示に合わせ、株元へ固めて置かないようにします。

順調に育っている株へ、一律に追肥する必要はありません。肥料を増やすことより、水はけと日当たりを確保することを優先します。

ゴマの収穫と乾燥・選別

下の莢が開き始めたら株元で刈り取る

収穫が近づいたら、下のほうの莢を見ます。黄色から褐色に変わり、2〜3個が開き始めたら刈り取りの目安です。上の莢が青くても、全部の成熟を待つと下から種がこぼれます。

株を揺らさないように持ち、丈夫なハサミや鎌で株元から切り取ります。刈り取りはその株で1回です。熟し方が違う株は、各株の下の莢を見て順に刈り取ってください。

ゴマ_収穫と乾燥

刈り取った株は大きく振らず、あらかじめ用意した受け皿やシートへ静かに運びます。

雨を避けて乾かし、種を取り出す

雨が当たらず風通しのよい場所で、穂先を上にして立てかけます。数本まとめる場合は、風が通るよう緩く束ね、下に清潔なシートや大きな受け皿を置いて、乾燥中に落ちる種も受け止めます。

7〜10日ほどを目安に、莢が茶色く乾いて開くまで待ちます。湿度や天候で日数は変わるため、まだ湿っている株を急いでたたかないようにしましょう。乾いた株を容器の上で逆さにし、軽く振ったりたたいたりして種を落とします。開いていない莢が残れば、再び立てて乾かし、後から取り出します。

ごみを除き、もう一度乾かす

集めた種を、ゴマの粒が通り大きな莢くずが残るふるいにかけます。少量なら白い皿や紙に薄く広げ、目で見えるくずを取り除けます。軽いごみは弱い風で少しずつ飛ばし、種まで失わないようにします。

選別後の種も清潔なシートなどへ薄く広げ、晴れた日にさらに4〜5日ほどを目安に乾燥させます。雨や夜露を避けて取り込み、湿気が残ったまま容器に詰めないことが大切です。

収穫したゴマの使い方と保存

食べる分を目の細かいざるで洗って水を切り、油を引かないフライパンや鍋に入れます。弱火で混ぜながらいり、香りが立って粒がはじけ始めるころを目安に、焦がさないよう火から下ろします。鍋の中に置いたままだと余熱で焦げやすいので、皿へ移してください。

いりたては料理に振りかけたり、すって和え物にしたりして楽しめます。まとめて全部をいるより、乾燥した種を保存して使う分ずついると、香りを楽しみやすくなります。

十分に乾燥した種は、清潔な密閉容器に入れて高温多湿と直射日光を避けます。洗ったものを保存する場合も、十分に乾燥・加熱し、冷ましてから詰めます。家庭での乾燥状態によって日持ちは変わるので保存期間を長く決めず、湿りやカビ、異臭があるものは食べないでください。

ゴマがうまく育たないときは?

症状確認することと対処
芽がそろわない寒い時期の種まき、深すぎる覆土、乾燥、雨で固まった表面などが候補。まず土の湿りと種まき深さを確かめ、適期内なら暖かい日に浅くまき直す
葉がしおれる・黄色くなる土が乾いているか、反対に水がたまっていないかを見る。乾燥なら水を補い、過湿なら水やりを控えて排水口や水の流れを確認する
葉や莢が食べられる葉裏や茎を見て、スズメガ類やヨトウムシ類などの幼虫を探し、小さいうちに取り除く
葉に褐色の斑点が広がる斑点細菌病などが候補。傷んだ葉を取り除き、水を葉へはね返さないよう株元へ与える。広がる株は周囲から離し、地域の園芸相談窓口などで確認する

アブラムシは新芽や葉裏に集まります。少ないうちに拭き取るなどして減らしましょう。農薬を使う場合は、ゴマと対象の病害虫への登録、使用量・回数・収穫前日数を製品の最新表示で確認してください。

栽培が終わったら

種を取り終えた茎や根を片付けます。ゴマの連作は避け、同じ場所で再び育てるなら2〜3年ほど間を空けるのが目安です。年数だけで病害を防げるとは限らず、病気が出た株は根も残さず取り除きます。

プランターの土は、病害がなければ残った根を除いてほぐし、排水口の詰まりを取って、別の科の野菜へ使う方法があります。病害が出た土はそのまま使い回さず、容器を洗って新しい土で次の栽培を始めると管理しやすくなります。

まとめ

ゴマは、身近な調味料が花から種になる過程を楽しめる作物です。日当たりと水はけのよい場所で育て、収穫期には下の莢を観察しましょう。乾燥と選別まで自分で行ったゴマをいって使うと、栽培の楽しみが食卓までつながります。

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