スナップエンドウの育て方|秋まき・冬越しから収穫まで

スナップエンドウ_アイキャッチ 家庭菜園

スナップエンドウは、ふくらんだ豆を肉厚のさやごと食べられる野菜です。白い花のあとにさやが育ち、少しずつ丸みを帯びていく様子も楽しめます。

一般地・中間地では、秋に種をまき、小さな苗で冬を越して翌春に収穫する育て方が基本です。栽培期間は長めで、冬の霜よけや、つるを支える作業があります。春に実り始めたら、週末だけに限らず収穫できると採り遅れを減らせます。

管理人もスナップエンドウを育てた経験があります。この記事では、一般地・中間地の秋まきを中心に、庭の一角やプランターでの育て方を紹介します。

栽培の特徴

  • 時期:秋にまき、小さな苗で冬を越して春に収穫
  • 支え:つるありは高く、つるなしも支えて育てる
  • 収穫:さやがふくらんだら、数日おきに摘み取る

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ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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つるあり・つるなし、どちらを選ぶ?

スナップエンドウには、背が高くなる「つるあり」と、比較的コンパクトな「つるなし」があります。種や苗を買う前に、支えを置ける高さから選ぶと育てやすくなります。

タイプ支えと育て方向いている場所
つるあり長さ1.5〜2m程度の支柱とネットで支える。比較的長く収穫を楽しめる高い支えを固定できる庭や容器
つるなし低めの支柱やネットで倒れないよう支える。品種によっては草丈1mほどになる高さを抑えて育てたい場所

「つるなし」も支えなしで育てる意味ではありません。1m前後に育つものなら、長さ1〜1.2m程度の支柱を使う方法があります。種袋・苗ラベルの草丈も見て選びましょう。

絹さやは豆が大きくなる前の薄いさやを採りますが、スナップエンドウは豆がふくらんでからさやごと食べます。購入するときは、食べ方に合うスナップエンドウの種・苗を選びます。

栽培カレンダーと基本情報

スナップエンドウ_栽培カレンダー

一般地・中間地の秋まきの目安です。収穫期は、茨城県のJA水郷つくばが示す栽培暦を参考にしています。実際の時期は地域・品種・その年の気温によって変わり、一本の株から期間中ずっと採れるという意味ではありません。

作業時期の目安
種まき10月中旬〜11月中旬
収穫翌年4月下旬〜6月上旬

苗から始める場合は、秋は11月ごろが植え付けの目安です。本葉3〜4枚ほどの若い苗を選び、花が咲くほど大きな苗で冬を迎えないようにします。カレンダーは直まきの流れを示しています。

寒冷地では春まきが選ばれます。中間地にも春から始められる品種・苗はありますが、秋まきとは適期や低温への反応が異なるため、ここでは秋まきで説明します。

項目基本情報
分類マメ科エンドウ属
場所日当たりと水はけのよい場所
生育適温15〜20℃程度
基本の始め方種を直接まく。購入苗からも始められる
まく場所の間隔約30cm
種まきの例1か所3〜4粒、約2cmの土をかぶせる
残す本数直まきでは本葉2枚ごろまでに1か所1〜2本
容器の例幅60cm程度・深さ30cm以上の深型プランター
連作エンドウなどマメ科野菜は同じ場所で続けない。4〜5年ほど空けるのが目安

スナップエンドウの育て方

1.日当たりと水はけのよい場所を用意する

秋から春まで日が当たる場所を選びます。庭では植える場所をほぐし、雨のあとに水がたまる所は避けます。周囲より土を少し高く盛ると、水が逃げやすくなります。

酸性の土を苦手とするため、庭の土では種まき・植え付けの2週間ほど前に苦土石灰を混ぜておくとよいでしょう。市販の野菜用培養土なら、基本的に苦土石灰を加えずに使えます。

プランターは底に水抜き穴のある深型を使い、土の表面を縁から3cmほど下げて、水やりの余白を残します。幅60cm程度の容器では、約30cm離して2か所にまく配置にすると管理しやすくなります。

2.適期に種をまき、混み合う苗を間引く

種は水に浸さず、そのまま使います。早くまいて大きな株にしておくと寒さで傷みやすくなるため、秋のまき時を守ることが冬越しにつながります。

  1. 約30cm間隔でまく場所を決め、1か所に3〜4粒ずつまく。
  2. 約2cmの土をかぶせ、軽く押さえて水を与える。
  3. 発芽までは乾かしすぎず、いつも土がびしょびしょの状態にもさせない。
  4. 本葉2枚ごろまでに、元気な苗を1か所1〜2本残す。

間引く苗は根元からハサミで切ると、残す苗の根を傷めにくくなります。前述のプランター配置で少数から始めるなら、各か所1本、合計2本を残す方法があります。品種に本数の指定がある場合は、その育て方を優先します。

種や芽を鳥に食べられないよう、不織布や目の細かいネットで覆うと安心です。苗が育ったら押さえつけないようにし、霜よけにも使う場合は小さなトンネル支柱などで空間をつくります。

苗から始める場合の植え方

本葉3〜4枚ほどで、茎が細く伸びすぎていない苗を選びます。根を包む土を崩さず、ポットの土の表面が周りの土と同じ高さになるように植え、水を与えます。植える位置同士は約30cm離します。

前述のプランターで少数から始めるなら、1本ずつ育った苗を2ポット選び、2か所に植える方法があります。複数本入りの購入苗は、直まきの間引き本数に合わせて切ったり、根を分けたりせず、販売元の栽培案内に合うポット数で育てます。

3.小さな苗で冬を越し、土の乾きに合わせて水をやる

冬を迎えるころの草丈は10cmほどが目安です。霜や冷たい風から守るため、株元にわらや刈り草を敷く、不織布でふんわり覆うといった方法を取り入れます。被覆資材は風で飛ばないよう固定します。

プランターは土の表面が乾いたら底から流れるまで水を与え、受け皿の水を捨てます。冬は乾きにくいので、毎日決まって与える必要はありません。地植えは雨で足りることもありますが、晴天が続いて土が乾くときに補います。

春に花が咲き、さやがふくらむ時期は水切れに気を付けます。花のあとに小さなさやを見つけたら、土の乾きと一緒に育つ様子を見てみてください。

4.つるが伸び始めたら、支柱とネットで支える

つるありは草丈15〜20cmほどになったころを目安に、長さ1.5〜2m程度の支柱とネットを用意します。少数株なら、両端の支柱を上の横棒でつなぎ、間にネットを張る方法があります。ぐらつく場合は斜めの支柱などで補強し、容器栽培ではプランターごと倒れない場所で固定します。

スナップエンドウは巻きひげでつかまります。伸びる先をネットへ導き、まだ絡まない茎は柔らかいひもでゆるく結びます。茎は折れやすいので、無理に曲げたり引っ張ったりしないようにします。

スナップエンドウ_支柱と誘引

伸びたつる同士が重なってきたら、左右へ分けて光が当たるように導きます。つるなしも、品種の草丈に合う低めの支えへ誘引します。

よりよく育てる工夫:肥料を控えめに補う

よりよい生育や収穫を目指すなら、種まき・植え付けの1週間ほど前に野菜用肥料を少量混ぜる方法があります。追肥を取り入れるなら、春にさやがついてふくらみ始めるころに少量を補う方法があります。量は使う肥料の表示に合わせます。

肥料を多く与えると、葉や茎が茂りすぎて実つきが悪くなることがあります。地植えでも容器でも、多く入れて育ちを急がせないようにします。

さやがふくらんだら収穫する

豆が十分にふくらみ、さや全体が丸みを帯びて、鮮やかな緑色のうちが採りごろです。薄く平たい絹さやのような段階では急いで採らず、黄ばんだり硬くなったりする前に摘み取ります。

さやをそっと支え、へたの上の細い柄をハサミで切ります。引っ張って、残す茎や花を傷めないようにしましょう。

スナップエンドウ_収穫目安と切る位置

収穫が始まったら、2〜3日おきくらいに葉の陰も見て、育ったものから採ります。残した花や小さなさやが順番に育ちます。週末中心の管理なら、収穫期だけ平日にも短く見回れると食べごろを逃しにくくなります。

暑さで株が衰え、新しい花やさやがほとんど育たなくなったら終了の目安です。採れなくなった株を残し続けず、次の栽培へ切り替えます。

よくあるトラブルと対処

困ったこと確認する点と最初の対応
芽が出ない・芽が消える鳥の食害、土の過湿や乾燥を確認する。種が腐っていたら水はけを整え、まだ適期内ならまき直す
冬に苗が傷む霜・寒風を避けて覆う。早まきで大きくなりすぎた場合も傷みやすい。春までに肥料で大きくしようとしない
春に花が落ちる・さやが育たない土が乾いていれば水を補い、日陰やつるの重なりを見直す。気温が上がりすぎる時期は株が衰えることもある
葉に白い粉のようなものが広がるうどんこ病の可能性がある。つるの重なりを解き、傷んだ葉を取り除いて風通しをよくする
新芽に小さな虫が集まるアブラムシを見つけたら早めに取り除く。葉裏も確認する

葉の中に白い曲がった線がある場合は、ハモグリバエの食害も考えられます。被害が少ないうちに該当する葉を取り除き、広がりを確認します。薬剤を使うときは、スナップエンドウに使える登録と収穫前日数などの表示を確認してください。

収穫後の食べ方と保存

へたと両側の筋を取り、洗ってからさっとゆでると、肉厚なさやの食感を楽しめます。サラダや和え物のほか、炒め物の彩りにも使えます。筋が少ない品種でも、気になる筋は取ってから調理します。

すぐ使わないものはキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫へ。冷蔵保存の目安は1週間ほどですが、採れたものから早めに使うとよいでしょう。

たくさん採れたら、へたと筋を取り、さっと塩ゆでして冷水で冷まします。水気をよく拭き、冷凍用保存袋へ平らに入れて冷凍すると、1か月ほどを目安に使えます。炒め物や汁物には凍ったまま加えられます。

栽培が終わったら

つると根を片付け、支柱やネットから植物のかけらを取り除きます。病気が出た株は、そのまま土へすき込みません。

連作障害を避けるため、同じ場所で再びエンドウなどのマメ科野菜を育てるまで、4〜5年ほど空けることが目安です。絹さや・グリーンピースだけでなく、インゲンやエダマメなどの後も避け、別の科の野菜と場所を入れ替えます。年数を空ければ必ず病気を防げるわけではありません。

プランターの古い土は根を取り除き、次は別の科の野菜に使う方法があります。病気が出た土は、そのまま次の栽培へ使わず交換を検討します。

まとめ

スナップエンドウは、秋の種まきから春のさやの収穫まで、季節をまたいで育てる野菜です。置ける支えの高さでタイプを選び、霜と水切れに気を付けながら育ててみてください。

白い花のあとにさやが丸く育ったら、採れたてを料理へ。さやも豆も味わえる春の収穫を楽しみましょう。

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