マクワウリの育て方|苗の植え付け・摘芯から収穫の見分け方まで

マクワウリ_アイキャッチ 家庭菜園

マクワウリは、さっぱりした甘さと香りを楽しむ、メロンの仲間です。果肉には歯ざわりがあり、夏に冷やして食べる楽しみがあります。

日なたでつるを伸ばして育てるため、植える場所だけでなく、つるが広がる空間も必要です。葉物野菜より管理は増えますが、黄色い花の後に実がふくらみ、香りが変わる様子を観察できます。

この記事では、日本の一般地・中間地で、苗から地面につるを這わせて育てる方法を基本に紹介します。

栽培の特徴

  • 場所:日なたにつるを伸ばす広さが必要
  • 管理:摘芯と朝の受粉で実付きを助ける
  • 収穫:品種に合う色と香りを見て採る

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ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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苗・種を選ぶ前に知っておきたいこと

マクワウリには、黄色い果皮のもの、白っぽいもの、縞模様のあるものなどがあります。見た目だけでなく、熟した色や収穫までの日数も違います。甘い果実を食べるマクワウリを選び、漬物向けのシロウリと取り違えないようにしましょう。

少数株なら、育苗中の温度管理を省ける購入苗が手軽です。本葉4~5枚ほどで、茎が間延びせず、葉に病斑や虫の被害がない苗を選びます。種からも育てられますが、春は発芽・育苗に保温が必要です。

品種によって残すつるや実の数が違います。栽培案内が付いた苗や種を選ぶと、整枝や収穫の判断に役立ちます。

栽培カレンダーと基本情報

マクワウリ_栽培カレンダー

一般地・中間地での露地栽培の目安です。種まきは保温して育苗する場合を示します。植え付けは遅霜がなく、十分に暖かくなってから行います。品種やその年の気温で前後し、収穫の全期間を1株で採り続けられる意味ではありません。

作業時期の目安
種まき(保温して育苗する場合)4月上旬~5月上旬
苗の植え付け遅霜の心配がなく十分に暖かい時期、本葉4~5枚で
収穫7月下旬~8月下旬
項目基本の目安
分類ウリ科の一年草
日当たり日なた
地植えの株間約80cm
つるを伸ばす場所伸ばす方向に約2mを確保
苗の植え方根鉢を崩さず、深植えにしない
容器栽培の例土20~30L、直径30~40cm・深さ約30cmの鉢に1株
連作同じ場所でのウリ科の続け作りを避け、3~5年ほどあける

マクワウリの育て方

1.日なたと、つるを伸ばす場所を用意する

日当たりと水はけがよい場所を選びます。庭では植える場所を耕し、雨の後に水がたまる所は避けましょう。庭の土を使う場合は、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰を混ぜておくとよいでしょう。

つるが伸びる方向に約2mの空間を見込みます。通路や隣の植物に重なる場所は避け、つるの下には敷きわらなどを敷きます。土の跳ね返りや、実がぬれた地面に直接触れるのを減らせます。

鉢でも、つるを地面へ伸ばせるなら同じ流れで育てられます。市販の野菜用培養土を使うと手軽で、苦土石灰の追加は基本的に不要です。鉢の大きさは上の表を目安にし、1鉢1株にします。

2.暖かくなってから苗を植える

苗の土にあらかじめ水を含ませ、根を包む土の塊を崩さずに植えます。根鉢の上面を周囲の土と同じくらいの高さにし、茎の根元を深く埋めません。植えた後はたっぷり水をやります。

植え付け直後の寒さで生育が止まることがあります。低温が続くうちは急いで植えず、暖かい日を選びましょう。

3.親づるの先を摘み、子づる・孫づるを育てる

最初に伸びる茎が「親づる」、その葉の付け根から伸びる枝が「子づる」、さらに子づるの葉の付け根から伸びる枝が「孫づる」です。

まず、親づるの本葉を5枚残し、その上の先端を摘みます。葉や葉柄を切るのではなく、伸び続ける茎の先を止める作業です。

マクワウリ_親づるの摘芯

その後に伸びる子づるから、元気な3本を残して別々の方向へ広げ、余分な子づるは付け根で取り除きます。

基本例では、子づるの根元から4節目までに出る孫づるを小さいうちに取り、子づるは10節ほどで先を摘みます。節は、葉が付いている位置を根元から数えます。5節目以降の孫づるを伸ばし、葉を2枚残して先を摘む方法で実を育てます。

マクワウリ_孫づるの摘芯

品種によっては、親づるを摘んで子づるを選んだ後、細かな整枝を省けるものもあります。購入した品種に具体的な案内がある場合は、その方法を優先してください。

4.土の乾きを見て水をやる

植え付け後、根付くまでは土の乾きに注意します。その後の地植えは雨を基本とし、雨が少なく土が強く乾くときに水をやります。鉢は表面が乾いたら、底から流れ出るまで与えましょう。

「甘くするため」と極端に水を切って株をしおれさせるのは避けます。敷きわらは夏の乾燥や地温上昇を和らげるのにも役立ちます。

5.雌花が咲いた朝に受粉を助ける

雄花は花の下が細く、雌花には花のすぐ下に小さな実のようなふくらみがあります。雌花が咲いたら、その日の朝、できれば9時ごろまでに人工授粉すると実付きを助けられます。

同じ朝に開いた雄花を摘み、花びらを外して、中央の花粉を雌花の中央へ軽く触れさせます。受粉した日を書いたラベルを近くに付けると、後で採りごろを考える手掛かりになります。

マクワウリ_花の見分け方と受粉

朝に作業できない日も、虫が訪れれば受粉することがあります。ただし、週末だけの管理では雌花が咲く日に合わず、実が付かないことも見込んでおきましょう。

実が育ち始めたら、傷んだ実や形の悪い実を小さいうちに取り除きます。残す数は品種の目安に合わせ、多くならせすぎないようにします。地這いでは実の下にわらや果実マットを敷き、湿った土から離します。

よりよく育てる工夫:肥料を控えめに補う

よりよい生育や実の充実を目指すなら、植え付けの1週間ほど前に堆肥や元肥を混ぜる方法や、実が付き始めたころに追肥する方法があります。野菜用肥料の使用量・間隔に合わせ、株元へまとめて置かず、周囲の土に施します。

肥料が多すぎると、つるや葉ばかり茂って実付きが悪くなることがあります。何種類も重ねず、控えめに取り入れましょう。

収穫は日数と、色・香りで見分ける

マクワウリは、受粉から35~40日ほどで収穫を迎えるものがありますが、45~50日ほどかかる品種もあります。種袋や苗の案内にある熟期を目安に、実の変化を組み合わせて判断しましょう。

黄色いタイプでは果皮の色が濃くなり、香りが出てくるのが手掛かりです。白いタイプや縞のあるタイプに、黄色くなることを共通の条件にはしません。

熟すとへたの周囲に輪状の境目ができ、軽く持ち上げるだけで外れやすくなる品種もあります。外れない実を無理に引っ張らず、熟したサインを確認して果柄をハサミで切ります。

大きさがそろっても、早採りでは十分な甘さになりません。一方、熟した実を放置すると割れたり傷んだりするため、香りや色が変わり始めたらこまめに確認します。葉が病気などで枯れ込み、実がそれ以上育たなくなったら、残る実の状態を見て栽培を終えます。

実が付かない・葉が傷むときは

症状考えられる原因と初めの対応
花が咲いても実が育たない雄花だけの時期や受粉不良が考えられる。雌花の有無を見て、咲いた朝に人工授粉する
葉に穴が開くウリハムシなどを探す。動きが鈍い朝に見つけて取り除く
葉に白い粉状のものが広がるうどんこ病などが考えられる。傷んだ葉を整理し、つるが混み合う所の風通しをよくする
土が湿っているのにしおれるさらに水を足す前に、水はけと根元の傷みを確認する。回復せず枯れ込む株は撤去する
実が割れる乾燥後の大雨など、水分の急変が一因。極端な乾燥を避け、熟した実を採り遅れない

アブラムシは新芽や葉裏も確認し、少ないうちに取り除きます。農薬を使う場合は、マクワウリと対象の病害虫に使える製品を選び、使用方法と収穫前の日数を守りましょう。

食べ方と保存

食べる前に少し冷やし、皮と種の周りを除いて食べます。そのままのほか、ヨーグルトに添えたり、ひと口大に切ってデザートにしたりできます。

熟したものから早めに食べ、食べ切れない完熟果は冷蔵庫へ。切った後は切り口を覆って冷蔵し、早めに使い切ります。長く置いて甘くすることを当てにせず、株で熟したサインを待って収穫するのが基本です。

栽培が終わったら

つると根、傷んだ実を片付けます。同じ場所にメロン、キュウリ、スイカなどのウリ科を続けて植えず、3~5年ほどあけるのが目安です。つる割病などが疑われる場所では、年数をあけるだけで再発を防げるとは限りません。

病気が出た鉢の土を、次のウリ科へそのまま使うのは避けます。次は別の科の野菜を選び、鉢栽培なら必要に応じて新しい土で始めましょう。

補足:鉢で縦に育てる場合

つるを広げる場所がない場合は、鉢の周囲に長さ約2mの支柱を4本立て、20~30cm間隔でひもを横に張り、つるを緩く結んで支える方法があります。倒れないよう支柱同士を固定し、風当たりの強い場所を避けます。

この方法は誘引と実の支えが必要です。実が大きくなったらネットで包み、支柱へつって重みを受けます。容器での立体栽培では、まず1株1~2個の収穫を目標にすると管理しやすくなります。

補足:種から苗を育てる場合

4月上旬~5月上旬を目安に、直径9~12cmほどのポットへ3粒を離してまき、深さ約1cmになるように土をかけて水をやります。発芽までは25~30℃を目安に保温し、乾かしきらないようにします。

芽が出たら明るい場所で育て、本葉1~2枚で2本、2~3枚で1本に間引きます。暖かい日も密閉したままにして高温にせず、夜は冷えないように管理します。本葉4~5枚になった苗を、植え付け適期に植えます。

まとめ

マクワウリは、日なたにつるを伸ばし、夏のさっぱりした甘さを楽しむ野菜です。少数株なら苗から始め、摘芯と朝の受粉、熟したサインの確認を押さえましょう。

育てる場所と管理できる頻度に合う方法を選び、小さな実がふくらんで香るまでの変化を楽しんでみてください。

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