ショウガの育て方|種ショウガの植え付けから土寄せ・収穫まで

ショウガ_アイキャッチ 家庭菜園

ショウガは、土の中で太った茎を食べる香味野菜です。春に種ショウガを植え、秋に掘り上げると、皮の薄いみずみずしい新ショウガを楽しめます。

庭の一角やプランターでも育てられ、半日ほど日が当たる場所も利用できます。ただし、収穫まで長く場所を使い、夏は乾燥対策と水やりが大切です。週末中心に庭仕事をする場合も、真夏の水切れには平日の対応を考えておきましょう。

この記事では、秋に根ショウガを収穫する育て方を基本に、種ショウガの選び方、植え付け、土寄せ、収穫と保存まで紹介します。

栽培の特徴

  • 期間:春に植え、秋までじっくり育てる
  • 場所:半日ほど日が当たる庭や容器でも栽培
  • 管理:夏の水切れ対策と株元への土寄せが大切

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ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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根ショウガと葉ショウガ、どちらを楽しむ?

「新ショウガ」「葉ショウガ」は、別々の野菜というより、収穫する段階や食べ方による呼び分けです。ただし、品種によって向く用途は変わります。

目的選び方と楽しみ方
秋に根ショウガを掘る地下の部分を十分に太らせる。大ショウガなど根ショウガ向けを選ぶと、料理に使いやすい
夏に葉ショウガを採る若いショウガを葉付きで収穫する。小ショウガ・中ショウガの葉ショウガ向けを選ぶ

秋に掘りたての根ショウガも「新ショウガ」として楽しめます。貯蔵したものが「ひねショウガ」です。店頭で初夏に見る新ショウガの出荷時期を、そのまま家庭の露地栽培の収穫時期とは考えません。

若い芽を早く採る「筆ショウガ(矢ショウガ)」という楽しみ方もありますが、少数の株を秋まで育てるなら、途中で芽を採らずに残す方法が分かりやすいでしょう。葉ショウガを採る分と秋まで残す分は、株ごとに分けておきます。

栽培カレンダーと基本情報

ショウガ_栽培カレンダー

日本の一般地・中間地で、春に種ショウガを植える露地栽培の目安です。葉ショウガと根ショウガの収穫は、目的に応じて選びます。同じ株を両方の期間に繰り返し丸ごと採れるという意味ではありません。

作業時期の目安
種ショウガの植え付け4月下旬〜5月
葉ショウガの収穫8〜9月
根ショウガの収穫10〜11月。霜が降りる前まで

遅霜の心配がなくなり、土が十分に暖まってから植えます。秋の収穫は月だけで待ちすぎず、地域の初霜より前に終えましょう。

項目基本情報
科名・食べる部分ショウガ科。主に肥大した地下茎
始め方種ショウガを植える
場所日当たり〜半日ほど日が当たる場所。水はけと水持ちのよい土
生育適温25〜30℃程度
種ショウガの大きさ一般例は芽のある60〜80g程度のかたまり。大きく使う品種は販売元の指定を優先
植える間隔根ショウガ用は20〜30cm程度
かぶせる土種ショウガの上に5〜6cm程度
容器の例幅60〜65cm・深さ30cm程度の深型プランターに、約30cm間隔で2か所
発芽まで1か月以上かかることがある
連作同じ場所で続けず、3〜4年ほどあけるのが目安

ショウガの育て方

種ショウガを選び、植える大きさに分ける

栽培用として売られている種ショウガを用意します。硬く締まり、芽があり、カビや腐りのないものを選びましょう。食用として買ったものを使うより、栽培用を選ぶと用途と育て方を確認できます。

大きなかたまりは、芽を残して手で分けます。一般例では1片60〜80g程度ですが、極端に小さく分けると、芽を伸ばすための蓄えが少なくなります。大ショウガには、さらに大きなかたまりで植える指定の品種もあるため、購入した種ショウガの案内を優先してください。

分けた面は風通しのよい日陰で乾かしてから植えます。保温して先に芽出しする方法もありますが、この記事では、十分に暖かくなってから直接植える方法で進めます。

庭の土をほぐす。容器には増し土の余地を残す

日が当たり、夏に土が極端に乾きにくい場所を選びます。半日ほど日が当たる場所でも育てられますが、一日中暗い場所では地下の部分が太りにくくなります。

庭では植える場所をよくほぐし、石や大きな土のかたまりを取り除きます。雨の後に水がたまる場所は避け、水が抜けにくい場合は植える面を少し高く整えます。

プランターでは、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。後から株元へ土を足すため、植え付け時の土の表面は縁より8cm程度低くしておきます。幅60〜65cm・深さ30cm程度なら、2か所に植える例が扱いやすいでしょう。

芽を上にして植える

  1. 根ショウガ用は20〜30cm程度の間隔をとる。上のプランター例では約30cmあける。
  2. 種ショウガを横に寝かせ、芽が上を向くように置く。
  3. 種ショウガの上に5〜6cm程度の土をかぶせ、軽く押さえる。
  4. 植え付け後に水を与え、土を落ち着かせる。
ショウガ_種ショウガの植え付け

図の5〜6cmは、種ショウガの上から土の表面までの厚さです。

芽が出るまでは時間がかかります。すぐに芽が見えなくても何度も掘り返さず、土を乾かしきらないように管理します。水を与え続けて、常にぬかるんだ状態にするのも避けましょう。

夏の乾燥を防ぐ

土の表面が乾いてきたら水を与えます。容器では底穴から流れるまで与え、受け皿に水をためたままにしません。地植えでも、雨が少なく土が乾くときは水やりが必要です。

発芽して株が育ってきたら、株元の土を敷きわらなどで覆うと乾燥を抑えられます。特に梅雨明け後は、水が不足すると地下の部分の育ちにも影響します。容器は朝に確認し、夕方にも乾いているようなら水を補いましょう。

株元へ土を寄せ、太る場所をつくる

ショウガは、植えた種ショウガの上側へ新しい地下茎が増えていきます。草丈15〜20cm程度になったころと、30〜40cm程度になったころを目安に、周囲の土を株元へ軽く寄せます。

容器では2cm程度ずつ土を足す方法で対応できます。新しいショウガが見えてきたら、隠れるように土を補いましょう。敷きわらがある場合は一度よけ、土を寄せてから戻します。土を足した後も、縁には水やり用の余白を残します。

よりよい育ちや収穫を目指す工夫

庭の土の水持ちやほぐれやすさをよくしたい場合は、植え付け前に完熟堆肥を混ぜる方法があります。

肥料を取り入れるなら、植え付け前に野菜用肥料を混ぜる方法や、草丈15〜20cm程度、次に30〜40cm程度のころに株元から少し離して追肥する方法があります。土に含まれる肥料分もあるため、元肥と追肥をすべて重ねる必要はありません。使う肥料の量は製品表示に合わせます。

収穫は秋の黄ばみと初霜を目安に

根ショウガは株ごと掘り上げる

10〜11月ごろ、葉先や茎葉が黄色くなり始めたら収穫を考えます。地下の大きさは外から見えないため、複数株あるなら、まず1株を掘って太り具合を確かめるとよいでしょう。葉が完全に枯れるまで待つ必要はありません。

株元から少し離れた場所へスコップを入れ、周囲の土を緩めてから、地下茎を傷つけないよう株ごと持ち上げます。硬い土から茎だけを無理に引っ張らないようにしましょう。

掘り上げたら茎を切り、長く日なたへ置いて乾かしすぎないようにします。霜に当たると傷みやすくなるので、寒さが早い地域では11月を待たずに終えます。

秋まで育てたショウガは、基本的に株ごと一度の収穫です。少数の株でも掘り上げる時期が重なりやすいため、使い切れない分は小分けに保存すると料理に回しやすくなります。

葉ショウガを楽しむ場合

葉ショウガ向けの小・中ショウガは、8〜9月ごろ、株元に若いショウガができた段階で葉付きのまま収穫します。周囲の土を緩め、地下の部分ごと抜き取ります。葉だけを切って食べる収穫ではありません。

採り遅れると硬くなりやすいため、1株を試しに掘り、若く柔らかいうちに利用しましょう。採った株は秋の根ショウガ用には残せません。洗って土を落とし、若いショウガの部分をみそや甘酢漬けなどで楽しめます。

芽が出ない・葉が傷むときは

症状確かめることと対処
なかなか芽が出ない1か月以上かかることもある。植えた時期の寒さ、土の過湿、かぶせた土の厚さを確認する。種ショウガが腐っている場合は取り除き、適期内なら健全なものへ植え替える
葉がしおれる・黄色くなる夏なら土の乾燥や水のたまりを確認し、水やりや排水を見直す。秋の黄化は収穫の目安にもなる。黄化だけで肥料不足と決めつけない
葉に穴が開く・白っぽく食べられるハスモンヨトウなどの幼虫が候補。新葉や葉裏を見て、見つけた虫を取り除く。茎の中へ入るアワノメイガの被害にも注意する
株元や地下茎が軟らかく腐る根茎腐敗病などが疑われる。傷んだ株を土中の部分ごと取り除き、排水を見直す。病株を堆肥へ混ぜない

腐りが広がる場合は、肥料を足して立て直そうとせず、地域のJAなどへ相談します。

掘りたてを味わい、余りは使いやすく保存

新ショウガはよく洗い、甘酢漬けや炊き込みご飯などに使えます。薄い皮は、汚れた部分をスプーンなどで軽くこそげれば扱いやすくなります。

丸ごと保存するなら乾燥を防いで紙などで包み、13〜15℃程度の涼しい場所へ置く方法があります。一般の家庭でこの温度を保つのは難しいため、何か月も保存できるとは考えず、こまめに傷みを確認して早めに使いましょう。

使い切れない分は、洗って水気を拭き、薄切り・みじん切り・すりおろしなど、料理で使う形にして小分け冷凍すると便利です。すりおろしは保存袋へ薄く広げると、凍ったまま必要量を割って使えます。家庭で冷凍したものは、2〜3週間ほどを目安に使い切ります。

収穫後の片付けと次の栽培

掘り残した地下茎や根を取り除き、同じ場所へ翌春もショウガを植えることは避けます。3〜4年ほどあけるのが一つの目安ですが、年数だけで病気を防げるわけではありません。

病気が疑われる株があった場所は、次の作付けをJAなどに相談します。ミョウガも同じショウガ科なので、単に入れ替えればよいとは考えません。

病気の出ていないプランターの土は、根を取り除き、水はけなどを整えて別の科の作物へ再利用する選択肢があります。病気が疑われる土は、別の鉢や庭へ広げず、そのまま次の栽培へ使わないようにします。

まとめ

ショウガは、春に植えて秋の掘り上げを楽しむ野菜です。暖かくなってから芽を上にして植え、夏の乾燥を防ぎながら、育ちに合わせて株元へ土を寄せていきます。

秋まで場所を使えるか、夏の水やりに対応できるかを考えて、少数から始めてみてください。掘りたてならではのみずみずしさを、料理でも楽しみましょう。

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