庭づくりを始めたいと思っても「まず何をすればいいの?」と迷ってしまうことがあります。
園芸店へ行けばたくさんの植物が並んでいますし、素敵な庭を見ると、あれもこれも植えたくなるかもしれません。
でも、庭づくりは最初から完成形を決めたり、庭いっぱいに植物を植えたりする必要はありません。
まず自分の庭をよく見て、どんな庭にしたいのかを考え、できるところから少しずつ始めていけば大丈夫です。
この記事では、初めて庭づくりをする方に向けて、何から始めればよいのかを7つのSTEPに分けて順番に紹介します。
庭づくりは何から始める?まず全体の流れを知ろう
初めての庭づくりでは、いきなり植物を選ぶのではなく、まず庭そのものを知るところから始めると、その後を考えやすくなります。
大まかな流れは次の7 STEPです。
STEP 1|まず庭を観察して、条件を知る
STEP 2|どんな庭にしたいか考える
STEP 3|庭をゾーニングする
STEP 4|無理なく管理できる量を考える
STEP 5|その場所に合う植物を選ぶ
STEP 6|まずは小さく始める
STEP 7|育てながら庭を変えていく

この7 STEPは、すべてを終えてから庭づくりを始めるためのチェックリストではありません。
最初から庭全体を決める必要はなく、まず気になる場所やできるところから始めて、迷ったときにこの流れへ戻ってくれば大丈夫です。
庭づくりの「地図」として、一つずつ見ていきましょう。
STEP 1|まず庭を観察して、条件を知る
最初にやっておきたいのが、自分の庭を観察することです。
まずは難しく考えず
- どこに日がよく当たるのか
- 日陰になるのはどこか
- 雨のあとに水がたまりやすい場所はないか
- 普段どこを歩いているのか
といったことを見てみましょう。
庭はどこも同じ条件ではありません。
日当たりのよい場所もあれば、建物や庭木によって日陰になる場所もあります。
日当たりは時間帯や季節によっても変わりますが、最初からすべてを把握する必要はありません。
「このあたりは日当たりがよい」「ここは少し湿りやすい」など、まずは今の庭の特徴を知るところから始めてみましょう。
日当たりについて詳しく知りたい方は、こちらの記事で半日陰や日陰の違い、庭での見分け方を紹介しています。
→ 半日陰・日陰の違いとは?庭の日当たりの見分け方と植物選び
STEP 2|どんな庭にしたいか考える
庭の様子が少し分かってきたら、次は「この庭で何をしたいのか」を考えてみます。
最初から庭のデザインやスタイルを細かく決める必要はありません。
たとえば
- 花や緑を眺めたい
- 蝶が来る庭にしたい
- 野菜を育てたい
- 庭でのんびり過ごしたい
- 雑草の手入れを減らしたい
など、自分が庭でやってみたいことから考えてみましょう。
一つだけに決める必要もありません。
花を楽しむ場所があり、一角では野菜を育て、日陰にはその環境に合う植物を植える。
そんな庭でもよいのです。
まずは「こんな庭にしてみたい」と思える方向を見つけることから始めましょう。
蝶が来る庭に興味がある方は、バタフライガーデンの基本から植物選びまで、こちらの記事から詳しく見ることができます。
→ バタフライガーデンガイド
STEP 3|庭をゾーニングする
どんな庭にしたいかが見えてきたら、次は庭を大まかに分けて考えてみます。
庭づくりでは、庭を「植物を植える場所」「歩く場所」「くつろぐ場所」など、用途や役割ごとに分けて考えることをゾーニングといいます。
言葉だけ聞くと難しそうですが「この場所を何に使うか」を大まかに決めるイメージです。
たとえば、植物を植えるところ、人が歩くところ、椅子を置いて過ごすところ、家庭菜園にするところなどに分けて考えます。
庭全体を植物でいっぱいにする必要はありません。
地面も、植物で覆うところ、砂利を敷くところ、歩くための小道など、場所によって使い分けることができます。
最初は大まかで構いません。
「ここは何に使おう?」と考えておくだけでも、その後の庭づくりが進めやすくなります。
庭の地面をどうするか迷ったときは、グランドカバー、人工芝、砂利、レンガ小道などの違いをこちらの記事で比較しています。
→ 庭の地面は何で覆う?グランドカバー・人工芝・砂利・レンガ小道等を比較
STEP 4|無理なく管理できる量を考える
庭づくりは、つくったら終わりではありません。
植物が育てば、水やりや剪定などの手入れが必要になることもあります。
だからこそ、庭の広さいっぱいに植物を植えるのではなく、自分が無理なく管理できる量を考えることも大切です。
植えたときは小さな植物でも、数年後には大きく育ることがあります。
今の大きさだけを見て庭いっぱいに植えず、少し余裕を残しておくと、その後の管理もしやすくなります。
忙しくて庭の手入れに使える時間が少ないなら、植物を植える場所を絞ったり、手入れの負担が少ない方法を取り入れたりすることもできます。
「どれだけ植えられるか」ではなく「どれくらいなら楽しみながら続けられるか」
庭づくりを長く楽しむためにも、自分の生活に合った量から始めてみましょう。
水やりや剪定、草取りの負担を減らす具体的な工夫は、こちらの記事で紹介しています。
→ ローメンテナンスの庭づくり|水やり・剪定・草取りの負担を減らす方法
STEP 5|その場所に合う植物を選ぶ
ここまで考えたら、いよいよ植物選びです。
好きな花や庭木を選ぶことは、庭づくりの大きな楽しみです。
ただし「この植物を植えたい」という気持ちに「この場所で育てやすいか」という視点も加えてみましょう。
まずは、日当たりや土の乾きやすさ・湿りやすさ、成長したときの大きさなどを確認します。
日当たりのよい場所を好む植物もあれば、半日陰や日陰に向いている植物もあります。
ここでSTEP 1で観察した庭の条件が役立ちます。
ガーデンネストでは、日陰、グランドカバー、バタフライガーデンなど、庭の条件や目的から植物を探せる記事も紹介しています。
候補を絞ってから、それぞれの植物の特徴や育て方を詳しく調べてみてください。
庭木や草花の候補をどう絞るか迷う方は、日当たりや成長後の大きさ、手入れを確認しながら選ぶ方法をこちらの記事で紹介しています。
→ 庭に植える植物の選び方|好きな植物を庭で楽しむための基本
STEP 6|まずは小さく始める
庭の方向が決まっても、庭全体を一度につくる必要はありません。
まずは「ここから始めよう」という場所を一か所決めてみましょう。
一つの花壇でもよいですし、玄関まわりや庭の一角など、小さな範囲から始めても構いません。
実際に植物を育ててみると「思ったより日が当たらない」「ここは乾きやすい」「この植物は思った以上に大きくなる」など、やってみて初めて気づくこともあります。
一か所から始めてみて、少し慣れたら次の場所へ。
そんなふうに少しずつ庭を広げていく方法もあります。
STEP 7|育てながら庭を変えていく
庭は、一度つくったらそのままにしておかなければならないものではありません。
育ててみて合わなかった植物を植え替えたり、管理が大変になった植物を減らしたり、庭の使い方に合わせてつくり直したりしてもよいのです。
我が家の庭も、最初から現在の姿を思い描いていたわけではありません。
芝生を張った時期があり、家庭菜園を中心に楽しんでいた時期もありました。
グランドカバーとしてクラピアを育てたこともあります。
その後、植物を植え替えたり、減らしたりしながら、現在は観賞する庭へと少しずつ変わってきました。
庭づくりを始めたときに、何年も先の完成形まで決める必要はないと思います。
植物の成長を見ながら、実際に庭を使いながら「もう少しこうしたい」と思ったところを変えていく。
庭は完成させるものではなく、時間をかけて育てていくもの。
そんなふうに考えると、初めての庭づくりも少し始めやすくなるのではないでしょうか。
もっと詳しく知りたいときは
ここまでの7 STEPが分かれば、最初から庭づくりのすべてを覚える必要はありません。
実際に始めてみると、次に知りたいことが少しずつ具体的になってきます。
日陰や半日陰を活かしたい
→ 日陰でも育つ植物おすすめガイド|半日陰・明るい日陰・暗めの日陰から選ぶ
庭の地面をどうするか考えたい
→ グランドカバー ガイド|庭に合う植物の選び方とおすすめの探し方
蝶が来る庭をつくりたい
→ バタフライガーデンガイド
野菜を育てたい
→ 家庭菜園の記事へ(作成中)
最初から全部を調べる必要はありません。
庭づくりを進めながら「次はこれを知りたい」と思ったときに、一つずつ詳しく調べていけば十分です。
まとめ|庭は最初から完成させなくていい
初めて庭づくりをするときは、
庭を観察する
→ どんな庭にしたいか考える
→ ゾーニングする
→ 管理できる量を考える
→ 場所に合う植物を選ぶ
→ 小さく始める
→ 育てながら変えていく
という順番で考えてみましょう。
最初から理想の庭を完成させようとすると、何から手をつければよいのか分からなくなってしまうかもしれません。
まずは自分の庭に出て、日が当たる場所や日陰になる場所を眺めてみる。
そして「ここから始めてみよう」という場所を一つ見つけてみてください。
そこが、庭づくりの最初の一歩です。
庭づくりガイド
庭づくりをこれから始める方や、基本から確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
庭づくりを始める前の環境チェック
日当たり・水はけ・風・土など、まず確認しておきたい庭の条件を紹介しています。
庭のゾーニング・配置の考え方
庭をどう使うかを考えながら、植物や花壇などの配置を決める基本を紹介しています。
庭植えの基本
苗を庭に植えるときの基本的な手順と、初心者が迷いやすいポイントを紹介しています。
庭の土づくり
植物を育てるための庭土の確認と、必要に応じた土づくりの基本を紹介しています。


