ハクサイの育て方|種まき・苗の植え付けから収穫まで

ハクサイ_アイキャッチ 家庭菜園

ハクサイは、葉が重なって大きな球になる様子を楽しめる冬野菜です。収穫したら鍋や炒め物、漬物などに使えます。大玉は外葉も広がるため場所が必要ですが、小さな菜園や鉢には食べ切りやすいミニハクサイも選べます。

秋まきは、種をまく時期と虫対策が大切です。ここでは日本の一般地・中間地を目安に、苗から始める方法と、種から育てる方法を紹介します。

ハクサイ栽培の特徴

  • 秋まきが基本:適期を逃すと球になりにくい
  • 葉が広がる:大玉は場所を取り、ミニは鉢にも向く
  • 一株を一度に収穫:使う量に合わせて株数を選ぶ

ガーデンネストの家庭菜園
ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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栽培カレンダー

ハクサイ_栽培カレンダー

一般地・中間地の秋まきの目安です。種まきは8月下旬~9月上旬、収穫は11月~翌年2月。収穫期は品種や種まきの時期によって変わります。苗の植え付けは9月中旬~下旬が目安です。地域や品種で適期は変わるため、苗の表示も確かめます。種から育てた苗は本葉4~5枚になったら植え付け、購入苗は適期に買って早めに植えます。

春まきもできますが、低温で花茎が伸びやすいため、専用の品種と育苗の保温が必要です。初めてなら秋まきが取り組みやすいでしょう。

栽培の基本情報

項目目安
科名アブラナ科
場所日当たりと水はけのよい場所
種まき8月下旬~9月上旬
苗の植え付け9月中旬~下旬。種から育てた苗は本葉4~5枚で植える
株間早生種約40cm、中晩生種約50cm
収穫11月~翌年2月。球の頭を押して締まったものから
鉢ミニ品種を大型プランターで育てる

品種と始め方を選ぶ

大玉は一株からたっぷり収穫できますが、外葉が大きく広がります。ミニハクサイは小ぶりで使い切りやすく、少ない場所や鉢でも育てやすいタイプです。種や苗の表示で、まき時と収穫までの日数、育つ大きさを確かめて選びます。

苗から始めると育苗の手間を省けます。種からなら品種を選びやすく、畑に直接まく方法とポットで育てて植える方法があります。ここではまず苗からの育て方を説明し、種からの手順は後半にまとめます。

土と栽培場所を準備する

日当たりがよく、雨の後に水が長くたまらない場所を選びます。庭では土をほぐし、石や大きな根を取り除きます。水がたまりやすい場所では、土を少し高く盛ると排水を助けられます。

鉢ならミニハクサイを選び、長さ60cm・幅20cm・深さ30cm以上の大型プランターに1株をゆったり植えると管理しやすいでしょう。市販の野菜用培養土を使うと手軽です。鉢底に穴があることを確かめます。

苗を植え付ける

9月中旬~下旬を目安に苗を買い、早めに植え付けます。本葉が4~5枚程度あり、葉の色がよく、茎が細く伸びすぎていない苗を選びます。地植えでは早生種は株間約40cm、中晩生種は約50cmを目安に、外葉が広がる場所を空けます。

ポットの土の塊より少し大きな穴を掘り、根を包む土を崩さずに置きます。苗の土の表面が周囲の地面と同じくらいになるよう浅く植え、周囲の土を軽く押さえ、水をたっぷり与えます。中心の新しい葉を土に埋めないようにします。

植え付けたら支柱でトンネルを作って防虫ネットをかけ、裾を土や留め具で隙間なく押さえます。株の成長に合わせて葉がネットに押しつけられない大きさにします。ネットをかけても、葉裏や中心を時々見て、入った虫を取り除きます。

水やりと、よりよく育てる工夫

地植えは、植え付け後に根付くまで土が乾いたら水を与え、その後も雨が少なく乾くときはたっぷり水やりします。鉢は乾きやすいので、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるまで与えます。

葉が育って中心が巻き始める変化を見守りましょう。葉がしおれるほど乾燥させず、鉢は受け皿に水をためたままにしないようにします。

大きく充実した球を目指すなら、準備時に完熟堆肥や野菜用肥料を製品表示に従って土に混ぜる方法があります。鉢も含め、さらに育ちを助けたいときは、葉が巻き始める前に野菜用肥料を表示に従って補います。既に肥料入りの土を使う場合はその表示も確かめ、与えすぎを避けます。

収穫する

球の頭を手で軽く押し、しっかり締まったものから収穫します。外葉を開き、球の下の株元を包丁などで切り取ります。株ごとの一回収穫です。種袋や苗の表示にある日数も目安にし、品種に合った大きさで採りましょう。

収穫せずに長く置くと傷みやとう立ちにつながるため、食べごろになったものから使います。強い霜が続く地域で畑に置く場合は、結球がほぼ終わった株の外葉を球にかぶせて上部をひもでゆるくまとめると寒さよけになります。鳥にも食べられる場所では、ネットで株を守ります。

おいしく使う・保存する

葉の間をよく洗い、鍋やスープ、炒め物に使えます。生で使う場合も丁寧に洗います。収穫が重なりそうなら、適期の範囲で種まきを数回に分けたり、生育日数の異なる品種を選んだりすると、使う時期をずらせます。

収穫後は傷んだ葉を除き、丸ごとなら新聞紙などで包んで涼しい場所に立てて置きます。切ったものは切り口を包み、冷蔵庫で保存して早めに使います。保存中も傷みを確認し、腐敗した部分は食べません。

困ったときは

葉が巻かない

種まきが遅く寒くなる前に外葉が十分育たなかった場合や、暑さ、虫の被害、水切れなどが原因になります。種まき時期と葉の傷み、土の乾き方を確認します。葉が健康でまだ生育中なら水分を保ち、虫を取り除いて様子を見ます。時期を大きく過ぎた場合は、球になるのを待たずに健全な葉を収穫して利用することもできます。

葉に穴があく・鳥がつつく

青虫やヨトウムシなどが葉を食べることがあります。葉裏や中心を見て、見つけた虫を取り除き、ネットの裾を閉じ直します。葉が腐って悪臭がする株は取り除き、ほかの株へ広げないようにします。

ハクサイ_ヒヨドリの食害


鉢のハクサイにヒヨドリが集まったときの写真です。冬には鳥による食害にも注意します。防鳥ネットや防虫ネットを株から離して上と周囲を覆い、下から入れないよう裾を留めます。

花茎が伸びてきた

春に向かって茎が伸び、花を咲かせることを「とう立ち」といいます。球のままの収穫を終える目安です。花や生育の変化を楽しむのもよいでしょう。

ハクサイ_花


花が咲いたハクサイ。黄色い小さな花を楽しめます。

栽培が終わったら

残った株や根を取り除きます。ハクサイを含むアブラナ科の野菜を同じ場所で続けると、根こぶ病などが出やすくなります。次は別の科の野菜を選び、同じ科を続けて植えるのを避けます。根がこぶ状になるなど病気が疑われる株や土はほかの場所へ広げないようにします。

鉢の土も、病気が出た場合は再利用せず自治体の分別方法に従って処分します。病気のない土は根やごみを取り除き、次に育てる植物に合わせて利用できます。

種から育てる場合

8月下旬~9月上旬を目安に、袋のまき時を確かめて始めます。暑すぎる時期は病害虫が増え、遅すぎると結球しにくくなります。

地植えの直まきは、早生種なら約40cm、中晩生種なら約50cmの間隔で、1か所に6~7粒を離してまき、土を6~8mmほどかぶせます。水をやり、防虫ネットをかけます。本葉2~5枚の間に数回に分けて間引き、最後に元気な1株を残します。

ポット育苗では、直径9cmほどのポットに3~4粒まき、薄く土をかぶせます。乾かさないよう水を与え、暑い間は風通しのよい場所で強い日差しを避けて育てます。本葉が出始めたら2株、本葉2~3枚で1株に間引き、本葉4~5枚で植え付けます。育苗中も虫が入らないようネットなどで守ります。

まとめ

ハクサイは、適期に始め、虫と水切れに気をつけながら外葉を育てることが結球への近道です。使う量や育てる場所に合わせて大玉かミニを選び、葉が重なっていく姿と冬の収穫を楽しんでください。

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