細い葉を刻むと、料理の薬味や彩りになるアサツキ。球根を植えて育て、葉を根元から少し残して切ると、伸び直した葉を再び収穫できます。庭の一角やプランターで少しずつ使う楽しみがある野菜です。
夏には葉が枯れて休眠し、秋にまた芽を出します。季節による変化を知って、球根の植え付けから収穫まで楽しみましょう。
アサツキ栽培の特徴
- 球根から始める:晩夏から初秋に植え付ける
- 秋と春に収穫:葉を切り、伸びたら再び採れる
- 夏は休眠:地上部が枯れても球根は残る
ガーデンネストの家庭菜園
ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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栽培カレンダー

一般地・中間地で、屋外に球根を植えて葉を収穫する場合の目安です。植え付けは8~9月、収穫は10~11月と翌年3~4月。生育や地域の気温によって前後します。寒い時期は葉の伸びがゆっくりになり、霜で地上部が枯れることもあります。
アサツキの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | ヒガンバナ科・多年草 |
| 始め方 | 種球と呼ばれる球根を植える |
| 場所 | 日当たりと水はけのよい庭・プランター |
| 植え付け | 8~9月、1か所に2球、間隔10~15cm |
| 植え方 | とがった先を上にし、先端が少し見える浅植え |
| 収穫 | 秋10~11月、翌春3~4月。葉が約20cmになったら地際から5~6cm残して切る |
| 夏の管理 | 6~7月ごろ地上部が枯れて休眠する |
アサツキはワケギや葉ネギに似ていますが、葉が特に細く、夏に休眠する性質があります。食用として売られる細ネギには別の種類もあるため、植え付け用には「アサツキ」の種球を選ぶとよいでしょう。
アサツキの育て方
場所と土を準備する
日当たりと水はけのよい場所を選びます。庭では植える部分の土をほぐし、水がたまりやすい場合は周囲より少し高く整えます。庭の土には、植え付けの1~2週間前に苦土石灰を混ぜておくとよいでしょう。
プランターなら市販の野菜用培養土が手軽です。幅60cm程度、深さ15cm以上の容器なら、10~15cm間隔で数か所に植えられます。水が抜ける穴のある容器を使います。
球根を植え付ける
8~9月に種球を植えます。つながっている球は一つずつ分け、茶色の皮は無理にはがさずに使います。
- 植える場所を10~15cmほど離し、1か所に2球ずつ置きます。
- 球根のとがったほうを上に向け、先端が少し見える程度に浅く植えます。
- 植え付け後は、土が十分湿るように水を与えます。
小さな球根から細い葉が伸び、株元で球根が分かれて増えていきます。収穫したい量に合わせて、まずは数か所から始めても楽しめます。
水やりと、よりよく育てる工夫
プランターでは土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまで与えます。庭植えは、雨が降らず土が乾いたときに水を与えます。植え付け後の暑い時期は特に乾き具合を見て、常に湿ったままにはしないようにします。
より充実した生育や収穫を目指すなら、植え付け前に野菜用肥料を土に混ぜたり、生育中に土や株の様子に応じて株の周りへ追肥したりする方法があります。量は肥料の表示に合わせます。市販の野菜用培養土に肥料が含まれている場合は、それも考慮しましょう。
葉を収穫する
葉が20cmほどに伸びたら、食べる分をハサミで切ります。地際から5~6cmを残して切ると、残した株から葉が伸び直し、再び収穫できます。深く切りすぎると枯れ込むことがあるので、球根のすぐ上まで切らないようにします。
一度に全部を採る必要はありません。株を分けて使う分ずつ切り、残した株は伸ばしておくと、料理に合わせて収穫しやすくなります。再び切るのは葉が十分伸びてから。寒い時期や休眠に近づくころは再生が遅くなります。
春に株ごと掘り、白い球根部分も食べることができます。掘った株はその場所から再生しないので、翌年も育てたい分は残しておきます。春に葉が硬くなったり、花茎が伸び始めたりしたら、若い葉の収穫は切り上げます。
夏の休眠と翌年の育て方
6~7月ごろ、葉が黄色くなって枯れたら夏の休眠に入ります。残しておきたい球根がある場所には目印を付け、掘り返して捨てないようにしましょう。冬も寒さによって地上部が枯れることがありますが、春には再び芽が伸びます。
翌年も育てる球根は、葉が枯れた後に掘り上げ、風通しのよい日陰で乾かして保存できます。傷んだ球は除き、涼しく湿気の少ない場所に置いて、8~9月に植え直します。植えたまま残して育てることもできますが、混み合ってきたら休眠期に掘り上げて分け、植え直すと管理しやすくなります。
収穫後の使い方と保存
細かく刻んで冷ややっこや汁物の薬味にしたり、さっと火を通して和え物にしたりできます。球根ごと収穫したものは、土を落として洗い、傷んだ部分や外皮を除いて使います。
葉は乾燥を防いで冷蔵し、なるべく早めに使い切ります。使い切れないときは洗って水気をよく拭き、刻んで冷凍すると、加熱する料理に使いやすくなります。解凍後は生のときと食感が変わります。
育てていて困ったら
葉が黄色くなる・伸びない
初夏なら休眠に向かう自然な変化のことがあります。一方、生育期には水のやりすぎや乾燥、日照不足、根や球根の傷みなども考えられます。土の湿り具合と日当たりを見て、過湿なら水やりを控え、乾いていれば水を与えます。腐った球根は取り除きます。
葉に斑点が出る・虫が付く
さび病などで葉に斑点が出たり、アブラムシやアザミウマなどが付いたりすることがあります。傷んだ葉や虫の付いた葉を取り除き、混み合いを避けて風通しを保ちます。広がる場合は症状を確かめ、薬剤を使うならアサツキへの適用と収穫前日数など製品の表示を守ります。
栽培が終わったら
球根を残さず栽培を終えるときは、根や葉を取り除きます。同じ場所にネギ類を続ける場合も生育不良や病害の様子を見て、場所を変えることを考えましょう。同じ科の野菜に替えるだけでは、連作を避けたことになりません。
病気が出た株や土は次の栽培に持ち越さず、自治体の分別に従って処分します。病気の出ていないプランターの土は、古い根やごみを取り除き、次に育てる野菜に合わせて使えます。
まとめ
アサツキは、晩夏から初秋に球根を植え、秋と翌春に細い葉を収穫する野菜です。葉を地際から5~6cm残して切り、伸び直したらまた使えます。夏の休眠を見守りながら、庭やプランターで季節の薬味を楽しんでみてください。


