紅菜苔(コウサイタイ)の育て方|秋の種まきと花茎の摘み取り収穫

紅菜苔_アイキャッチ 家庭菜園

紅菜苔(コウサイタイ)は、赤紫色の茎と黄色い花が目を引く中国野菜です。つぼみの付いた柔らかい花茎を食べ、炒め物やおひたしにすると、甘みとほのかなぬめりを楽しめます。加熱すると茎の赤紫色が緑色へ変わるのも特徴です。

庭の一角や大きめの鉢で、秋に種をまいて冬から春の収穫を待つ育て方を紹介します。葉を大きく育てたあとに花茎が伸び、摘み取った株から次のわき芽が育っていきます。

栽培の特徴

  • 時期:秋にまき、冬から翌春に収穫
  • 管理:若苗の虫よけと水やりが中心
  • 収穫:花茎を摘み、わき芽も順に採る

ガーデンネストの家庭菜園
ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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紅菜苔の種を選ぶ

種袋に「紅菜苔」「コウサイタイ」と書かれたものを選びます。よく似た野菜に、茎が緑色のアスパラ菜(オータムポエム)がありますが、別の野菜なので、購入時は名前を確かめましょう。

この記事では、育苗と植え替えの手間を減らせる直まきを基本にします。紅菜苔は収穫期に枝葉が広がるため、小さな葉物野菜のように密集させず、株が育つ場所を空けておくことが大切です。

栽培時期と基本情報

栽培カレンダー

作業一般地・中間地の秋まきの目安
種まき(直まき)9月中旬~下旬
花茎の収穫12月~翌3月
紅菜苔_栽培カレンダー

収穫開始は種まき時期や冬の寒さで前後します。寒い時期は花茎の伸びがゆっくりになるため、毎日同じ量を採れるわけではありません。冷え込みや積雪の厳しい地域では露地での越冬が難しく、ここで示す時期とは育て方が変わります。

基本情報

項目内容
科名アブラナ科
場所日当たりと水はけのよい庭・鉢・プランター
直まきの深さ・間隔深さ約1cmの溝に約1cm間隔
間引き後の株間約30cmを目安に1株ずつ
鉢の例10号(直径約30cm)以上の深鉢に1株
収穫の目印花茎が20~30cmほど伸び、花が1~2輪開いたころ
主な手間間引き、乾燥時の水やり、害虫対策、花茎の摘み取り

株間は大きく枝葉を広げて育てる目安です。種袋に栽培間隔の指定がある場合は、その種の案内を優先してください。

紅菜苔の育て方

日当たりのよい場所で土を整える

庭では草と石を取り除き、土をほぐして表面をならします。雨のあとに水がたまる場所では、まく部分を周囲より少し高くして水の逃げ道を作りましょう。庭の土には、種まきの2週間ほど前に苦土石灰を混ぜておくとよいでしょう。

鉢なら10号以上の深鉢に1株、横長のプランターなら幅60cm以上の深型に1~2株が一例です。市販の野菜用培養土を使うと手軽に準備できます。水やり用に縁から少し余白を残して土を入れ、底の穴をふさがないように置きます。

種をまいて、葉の広がりに合わせて間引く

土をあらかじめ湿らせ、深さ約1cmの浅い溝を作ります。種を約1cm間隔でまき、土をかぶせて軽く押さえ、優しく水を与えます。庭で2列にする場合は、列の間を約30cm空けます。鉢では中央付近に短い溝を作り、少量だけまけば十分です。

発芽までは表面を乾かさないようにし、芽が出たら弱い苗や混み合う部分を順に間引きます。本葉5~6枚になるころまでに約30cm間隔の1株ずつにし、鉢は元気な1株を残します。苗がぐらつく場合は、周囲の土を株元へ軽く寄せて支えます。

若い苗を虫から守る

種まき後から防虫ネットをトンネル状にかけ、裾を土や重しで押さえて隙間を閉じます。葉がネットに押しつけられないよう、育つにつれて空間を広げてください。葉の裏や新芽も、ときどき見て虫が入り込んでいないか確かめます。

冬に虫が少なくなり、葉や花茎がネットにつかえるようなら外せます。冬も食害が続く場所では、大きめのネットで覆って守ります。つるを誘引する作業はありませんが、強風で株が傾くときは支柱を添えて緩く結びます。

土が乾いたら水を与える

発芽後は土の表面が乾いたら水を与えます。鉢では底から水が流れるまでたっぷりと、庭では雨が少なく土が乾くときに、根のある部分までしみ込むように与えましょう。冬は暖かい日中に行うと管理しやすくなります。

よりよく育てる工夫:土づくりと肥料

枝葉を大きく育て、太い花茎を長く採りたい場合は、種まき前に完熟堆肥や野菜用肥料を土へ混ぜる方法があります。追肥を取り入れるなら、種まきから約1か月後を最初の目安にし、その後も約1か月おきに少量を補う方法です。

肥料は茎へ直接触れないよう株の周囲にまき、表面の土となじませます。量は製品の表示に合わせ、肥料入りの培養土に最初から重ねて加える必要はありません。

花茎の収穫方法

最初は下の葉を残して採る

花茎が20~30cmほど伸び、先端で黄色い花が1~2輪開いたころが収穫の目安です。最初の中心の花茎は、下の葉を3枚ほどと、その付け根の芽を残してハサミで切ります。長さだけに合わせて、下葉まで切り落とさないようにしましょう。

紅菜苔_花茎の収穫位置

残った葉の付け根から、次に採れるわき芽が伸びます。その芽にもつぼみが付き、花が1~2輪開くころに柔らかい先を摘み取ります。枝の下の葉と芽は残し、株を育てながら順に収穫してください。

採り遅れと収穫終了の見分け方

暖かくなると花茎が伸びるのも早くなります。花が次々に開く時期は間を空けすぎずに見て、食べごろのものから採りましょう。花が少し開いていても食べられますが、咲き進んで茎が硬くなったものは食用に向きません。

同じ株から繰り返し採れるので、最初は鉢1株や庭の数株など、世話をしやすい数で試せます。新しい柔らかい花茎がほとんど伸びなくなったら、収穫終了の目安です。最後の花を少し残せば、黄色い菜の花を観賞してから片付ける楽しみもあります。

うまく育たないときは

症状確かめることと対処
芽が出ない・発芽後に消える土の乾燥、過湿、虫の食害を確認。土の湿り方や虫よけを直し、種まき適期内ならまき直す
葉に穴が開く葉裏や株元を見て、アオムシやコナガなどの幼虫を取り除く。ネットの破れや裾の隙間もふさぐ
新芽やつぼみに小さな虫が集まるアブラムシなどを確認し、少ないうちに取り除く。被害が大きい部分は切り取る
株が小さい・花茎がなかなか伸びない遅まき、寒さ、日照不足、混み合い、乾燥などが原因候補。まず日当たり、土の乾き、株間を確かめる。冬は伸びが遅くなることもある
水を与えてもしおれる土が湿ったままなら根の傷みも疑い、水やりを控えて排水を確認。傷みが広がる株は取り除く

農薬を使う場合は、紅菜苔に使用できることと、収穫前の使用日数・回数を製品ラベルで確かめてください。

収穫した紅菜苔の食べ方と保存

柔らかい花茎は、付いている葉や花も一緒に使えます。よく洗い、根元の硬い部分を切り除いて、茎と葉の火の通り方を見ながら炒め物や汁物に。さっとゆでて、おひたしや和え物にしても楽しめます。

紅菜苔は収穫後にしおれやすいため、なるべく採った日に使うのがおすすめです。すぐに使わない分は、軽く湿らせたキッチンペーパーで包み、袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ置き、早めに食べ切ります。

使い切れないときは、硬めにゆでて冷まし、水気を切って1回分ずつ冷凍します。冷凍すると生のときの歯ざわりは変わるため、凍ったまま汁物や炒め物などの加熱料理に使うと便利です。

栽培が終わったら

株と残った根を取り除きます。次はアブラナ科以外の野菜を選び、同じ場所で紅菜苔やコマツナ、カブ、ハクサイなどを続けて育てるのは避けましょう。

鉢の古い土は、病気がなければ根や枯れ葉を除いてほぐし、不足した分に新しい培養土を足して再利用できます。次に育てる植物に合わせて土を準備し、肥料の追加は一律に行いません。病気が疑われる株の土は、ほかの鉢や庭へ混ぜずに分け、新しい土を使って始める方が安心です。

補足:苗から育てる場合・春まきの場合

植える場所の準備が間に合わない場合などは、秋にポットで育苗する方法もあります。直径9cm程度のポットに3~4粒まき、薄く土をかぶせ、間引いて1株にします。本葉4~5枚で根を包んでいる土を崩さず、庭の約30cm間隔、または深鉢に1株の配置で植え、十分に水を与えます。

春まきに対応する種もありますが、秋まきよりわき芽が少なく、株ごと収穫する育て方になります。春に始めたい場合は、種袋で地域の春まき適期と株間を確認して選んでください。

まとめ

紅菜苔は、葉物野菜のとう立ちを収穫として楽しめる野菜です。秋のうちに株を育て、黄色い花が咲き始めた花茎を摘み取ってみてください。残した芽の伸びる様子と、食卓での色の変化も見どころになります。

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