ルッコラの育て方|種まき・間引きから収穫まで

ルッコラ_アイキャッチ 家庭菜園

ルッコラは、ゴマのような香りとピリッとした辛味が特徴の葉物野菜です。サラダやサンドイッチに少し加えるだけでも、料理の風味が変わります。

家庭菜園では、若い葉を間引きながら食べたり、外側の葉を摘み取って繰り返し収穫したりできます。支柱や整枝は不要ですが、アブラナ科のため虫食いに注意が必要です。この記事では、一般的な一年草のルッコラについて、種まきから収穫、保存まで紹介します。

ルッコラの栽培の特徴

  • 収穫が早い: 春・秋は種まきから約30~40日
  • 小さく始められる: 庭の一角やプランターで栽培可能
  • 少しずつ使える: 若葉や外葉を必要な分だけ収穫

ガーデンネストの家庭菜園
ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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ルッコラとセルバチコの違い

種を選ぶときは、一般的なルッコラと「セルバチコ」を区別しましょう。どちらもアブラナ科ですが、別の植物です。

種類葉と風味育て方の特徴
ルッコラ(ロケット、サラダロケット)比較的幅広い葉。ゴマのような香りと辛味一年草。種から短期間で収穫しやすい
セルバチコ(ワイルドロケット)切れ込みの深い細めの葉。辛味が強め多年草。株を維持して収穫する

初めてなら「ルッコラ」「ロケット」などと表示された一般的な種を選ぶとよいでしょう。この記事ではセルバチコの多年栽培は扱いません。

ルッコラの栽培時期と基本情報

一般地・中間地では、春の3~4月と秋の9~10月が始めやすい種まき時期です。夏にも育てられますが、暑さや虫の対策が増えるため、初めてなら春か秋がおすすめです。

ルッコラ_栽培カレンダー

※一般地・中間地の春まき・秋まきの目安です。収穫バーは、その期間に種をまいた株を順次収穫できる時期を示すもので、1株から期間中ずっと収穫できるという意味ではありません。晩秋まきは生育が遅く、収穫まで60日以上かかることがあります。地域や種袋の表示に合わせて調整してください。

項目基本の目安
科名アブラナ科
始め方種を直接まく
種まき春3~4月、秋9~10月ごろ
収穫開始春・秋まきで約30~40日。若葉は早めに摘み取り可能
発芽適温20~25℃程度
生育適温15~25℃程度
場所日当たりと水はけのよい場所
容器深さ20cm程度のプランターも利用可能
種の覆土約5~6mm
種の間隔約1cmで筋まき
間引き後の株間株ごと収穫なら5~7cm程度、外葉を採るなら約15cm

ルッコラの育て方|種まきから収穫まで

1.土と栽培場所を用意する

日当たりと水はけのよい場所を選び、庭では土をほぐして表面を平らにします。庭の土を使う場合は、種まきの1~2週間ほど前に苦土石灰を混ぜておく方法もあります。市販の野菜用培養土なら、通常は追加の石灰を入れずに使えます。

プランターは、幅30cm×奥行15cm×深さ20cm程度の小型容器でも若葉を育てられます。幅60cm程度の容器なら複数列にまきやすくなります。いずれも底穴のある容器を使いましょう。

2.種をまく

土の表面に浅い溝を作り、種を約1cm間隔で筋まきします。複数列なら、列の間を15cm程度空けます。種の上には約5~6mmの土をかぶせ、軽く押さえてから、種が流れないように水を与えます。

発芽までは表面を乾かさないようにします。芽が出た後も小さいうちは乾燥に注意しましょう。虫食いを防ぎたい場合は、種まき直後から目の細かい防虫ネットをかけると安心です。

3.間引いて株間を整える

発芽後、葉が重なり始めたら混み合った部分を間引きます。本葉が2枚ほどになるころには、株ごと収穫する場合は5~7cm程度の間隔を目指します。

外葉を少しずつ採りながら大きな株に育てたい場合は、最終的に株間15cm程度を確保します。間引いた若い葉も、傷みがなければサラダなどに使えます。

4.水やりをする

庭では雨の状況を見ながら、乾燥が続くときに水を与えます。プランターは土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えましょう。

水切れが続くと葉が硬くなりやすくなります。一方、土が常に湿りすぎる状態も避けてください。

5.葉が柔らかいうちに収穫する

若い葉を楽しむなら、葉の長さ5~10cm程度から間引きながら収穫できます。株ごと収穫する場合は、葉が20~25cm程度になったころが一つの目安です。大きくしすぎると葉が硬くなりやすいため、柔らかさも見て採りましょう。

外葉を繰り返し採る場合は、株の外側の大きな葉を葉柄の付け根付近から摘み、中心の小さな葉と新しく伸びる部分を残します。一度に採りすぎず、新しい葉が育ったら次を収穫します。

一度にたくさん採るより、必要な分を使いたい家庭では外葉収穫が便利です。まとめて使いたい場合は株ごと収穫するとよいでしょう。

よりよく育てる工夫|肥料

短期間で収穫するなら、順調に育っていれば追肥せずに収穫できます。外葉を摘みながら長く楽しみたい場合は、肥料を補うのも一つの工夫です。種まき前に少量の元肥を混ぜる方法もありますが、必須ではありません。肥料の量は製品表示に合わせましょう。

ルッコラの病害虫とよくあるトラブル

葉に小さな穴が開く

キスジノミハムシやアオムシ、コナガなどによる食害が考えられます。葉の表裏を見て虫を取り除き、被害が続く場合は防虫ネットの隙間を確認します。特に小さな株は早めの対策が役立ちます。

葉が硬い・辛味が強い

高温、乾燥、採り遅れなどが影響します。土の乾き具合を見直し、次は葉が若いうちに収穫してみましょう。夏は半日陰で育てる方法もありますが、暑い時期の栽培を無理に続ける必要はありません。

花茎が伸びてきた

花を咲かせるための茎が伸びる「とう立ち」が始まると、葉が硬くなり食味が落ちやすくなります。柔らかい葉が残っていれば早めに利用し、収穫しにくくなったら株を片付けます。花茎を切っても、元の若い株の状態には戻りません。

葉が大きくならない

寒さ、日照不足、水分不足、株の混み合いなどが原因になります。まず気温と日当たり、土の乾き、株間を確認し、間引きや水やりを調整します。秋遅くにまいた株は、生育が遅いこと自体が異常とは限りません。

収穫したルッコラの使い方と保存

ルッコラは、サラダ、サンドイッチ、ピザやパスタの仕上げなどに向いています。辛味が気になる場合は、炒め物やおひたしに使う方法もあります。

収穫した葉は乾燥しやすいので、できるだけ早く食べましょう。すぐに使わない場合は、軽く湿らせたキッチンペーパーで包んで保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。

一度に使う量が少ない家庭では、2~3週間ほど種まきをずらすと収穫を分散できます。ただし、真夏や寒い時期は生育条件が変わるため、無理に同じ間隔でまく必要はありません。

栽培終了と次の野菜

とう立ちが進んだり、新しい葉が育たなくなったりしたら、株を抜いて栽培を終えます。ルッコラはアブラナ科なので、同じ場所でルッコラやコマツナ、ミズナ、カブなどのアブラナ科野菜を続けて育てるのは避け、次は別の科の野菜を選ぶとよいでしょう。

同じ科の野菜を再び育てるまでの間隔は、土や病気の発生状況によって異なります。プランターの古い土も、病気が出ていなければ状態を整えて再利用できますが、病気が発生した土は安易に使い回さないようにします。

まとめ

ルッコラは、春と秋を中心に種から育てられる、香りのよい葉物野菜です。若葉を少しずつ摘むか、株ごと収穫するかを選べるので、家庭での使い方に合わせやすいのが魅力です。

まずは小さなスペースで育て、柔らかい葉を採れたてで味わってみてください。

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