カブは、丸く太った白い根と、やわらかな葉の両方を食べられる野菜です。小カブなら比較的短期間で収穫でき、庭の一角やプランターでも育てられます。
種をまいたあとに大切なのは、苗を混み合ったままにせず、成長に合わせて間引くこと。この記事では、初めてでも取り組みやすい小カブの直まきを中心に、準備から収穫、保存まで紹介します。
カブの栽培の特徴
- 育てる時期: 春と秋。特に秋まきがおすすめ
- 収穫まで: 小カブは種まきから約40~60日
- 栽培の手間: 間引きと害虫対策が大切
ガーデンネストの家庭菜園
ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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カブの栽培時期と基本情報

一般地の小カブを中心とした目安です。春は3~4月ごろに種をまいて4~6月ごろに、秋は9~10月ごろに種をまいて10~12月ごろに収穫します。実際のまきどきは地域や品種によって異なるため、種袋の表示も確認してください。秋は涼しくなる時期に育つため、初めての栽培にも向いています。
| 項目 | 基本情報 |
|---|---|
| 科名 | アブラナ科 |
| 始め方 | 種を直接まく(直まき) |
| 日当たり | 日当たりと水はけのよい場所 |
| 栽培時期 | 春まき・秋まき |
| 小カブの収穫 | 種まきから約40~60日、直径5~6cm程度 |
| 小カブの最終株間 | 10~12cm程度(品種により異なる) |
| 種まきの深さ | 約1cm |
| プランター | 深さ20cm程度以上を目安に選ぶ |
| 主な管理 | 間引き、水やり、害虫対策 |
どんなカブを育てる?
カブは、収穫する大きさによって小カブ・中カブ・大カブに分けられます。小カブは直径5~6cmほどで収穫しやすく、少ないスペースでも楽しめます。中カブは8~10cm程度が一つの目安で、大カブは品種によってさらに大きく育てます。分類や適切な収穫サイズは品種によって異なります。
初めてなら、種袋に「小かぶ」と書かれた品種が選びやすいでしょう。白い小カブのほか、赤や紫色の品種もあります。大きく育てる品種ほど、株間と栽培期間に余裕が必要です。
カブの育て方|準備から収穫まで
1.土と栽培場所を準備する
庭の一角で育てるなら、日当たりと水はけのよい場所を選び、土をほぐして大きな石や硬い塊を取り除きます。カブは根が太るため、土が硬すぎないことが大切です。
庭の土を使う場合は、種まきの1~2週間ほど前に苦土石灰を混ぜて酸度を整える方法があります。土が硬く水はけが悪い場合は、完熟堆肥を混ぜるのも改善策です。肥料を追加するなら、種まき前に野菜用肥料を土へ混ぜておきます。いずれも毎回すべての資材を追加する必要はありません。
プランターなら、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。幅60cm程度で深さ20cm以上の容器なら、小カブを1列に4株程度育てる配置が一例になります。容器の内側の広さに合わせて株間を確保してください。
2.種を直接まく
土の表面を平らにし、深さ約1cmの浅い溝をつくります。種を1cmほどの間隔でまき、土を薄くかぶせて軽く押さえ、やさしく水を与えます。複数列にまくなら、列と列の間は15~20cm程度を目安にします。
発芽までは土を乾かしすぎないようにしましょう。アブラナ科のカブは葉を食べる虫が付きやすいため、種まき直後から防虫ネットをかけると被害を抑えやすくなります。ネットの裾は隙間ができないように留めます。
3.成長に合わせて間引く
芽が出たら、混み合っているところから少しずつ間引きます。間引きが遅れると葉が込み合い、カブの根が太りにくくなります。
| 間引く時期 | 小カブの株間の目安 |
|---|---|
| 双葉が開いたころ | 2~3cm程度 |
| 本葉1~2枚のころ | 4~5cm程度 |
| 本葉3~4枚のころ | 最終的に10~12cm程度 |
株間は品種によって違い、15cm程度を指定する小カブもあります。種袋の指定を優先してください。元気な苗を残し、近くの株を傷めそうなときは不要な苗を根元で切っても構いません。間引き後に株がぐらつく場合は、根元へ軽く土を寄せます。
4.水やりと、よりよく育てる工夫
発芽後は土の乾き具合を見て水を与えます。庭植えでは雨が降っていれば追加の水やりがいらないこともありますが、乾燥が続くときは水を補いましょう。プランターでは土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで水を与えます。
小カブは短期間で育つため、順調に育っていれば追肥せずに収穫できます。よりよい生育を目指すなら、最後の間引き後に野菜用肥料を少量補う方法もあります。量は肥料の表示を参考にしてください。中・大カブでは栽培期間が長くなるため、追肥の扱いも変わります。
5.太ったカブから収穫する
小カブは、根の上部が土から見え、直径5~6cmほどに太ったら収穫の目安です。品種によって適期は異なるため、種袋に記載された大きさも確認します。
葉の付け根をまとめて持ち、株をまっすぐ引き抜きます。抜きにくければ周囲の土を少しほぐしましょう。1株につき基本的に1個の収穫ですが、育ちのよいものから順番に採れます。
採り遅れると根が割れたり、内部がスポンジ状になり、食感が悪くなる「す入り」が起きたりすることがあります。家庭で一度に食べ切れないなら、種まきの時期を少しずつずらして収穫を分散する方法もおすすめです。
カブの病害虫と、よくあるトラブル
葉に穴が開く・虫が付く
アオムシ、コナガ、キスジノミハムシなどが葉を食べます。葉の裏も見て、虫を見つけたら取り除きましょう。防虫ネットは種まき直後からかけると効果的ですが、ネットの内側に虫がいないかも時々確認してください。
葉は育つのにカブが太らない
株間が狭いと根が太るための場所が足りません。まず間引き後の間隔を確認しましょう。日照不足、高温、肥料の与えすぎなども影響します。肥料を増やす前に、株間と日当たりを見直します。
根が割れる・形が悪い
土の乾燥後に急に多くの水を吸うことや、収穫の遅れなどが原因になります。水分の変化をできるだけ小さくし、適期に収穫します。石や硬い土の塊は、種まき前に取り除いておきましょう。
花茎が伸びてしまう
春まきでは、低温にさらされた後に花茎が伸びる「とう立ち」が起きることがあります。根の品質が落ちやすいため、地域に合ったまきどきを守り、収穫適期を逃さないことが大切です。
葉がしおれ、根にこぶができる
根こぶ病の可能性があります。発生した株は取り除き、同じ場所でアブラナ科の野菜を続けて育てるのを避けましょう。病原体が土に長く残る場合があるため、短期間空けるだけでは十分とは限りません。
収穫したカブの保存と食べ方
カブは根だけでなく葉も食べられます。根は浅漬けや煮物、スープに、葉は炒め物や汁物などに使えます。小カブを採れたてのうちに調理するのも家庭菜園の楽しみです。
収穫したら葉と根を切り分け、根は乾燥しないよう袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。葉は傷みやすいため早めに使い、使い切れない分はゆでて小分けに冷凍すると便利です。
栽培が終わったら|次に育てる野菜
収穫した株の根や葉を片付け、次の栽培に備えます。カブはアブラナ科なので、コマツナ、ハクサイ、キャベツ、ダイコンなど、同じ科の野菜を同じ場所で続けて育てることは避けましょう。
プランターの土を再利用する場合も、前に育てた野菜や病気の有無を確認します。根こぶ病が出た土は、通常の古い土と同じように扱わないことが大切です。
まとめ
カブは、種まきから収穫までの変化が分かりやすく、根と葉の両方を楽しめる野菜です。初めてなら秋まきの小カブを選び、適期に種をまいて、成長に合わせて間引くところから始めてみましょう。
丸く太ったカブを自分で引き抜き、採れたてを料理に使う楽しさを、ぜひ味わってみてください。


