リーフレタスは、葉が丸い玉にならず、ふんわりと広がるレタスです。緑や赤紫の葉は庭の彩りにもなり、サラダやサンドイッチに使えます。
家庭で育てる楽しみは、外側の葉を必要な分だけ摘めること。少数株なら購入苗から始めると、発芽や間引きの管理を減らせます。庭の一角でもプランターでも育てられますが、暑さと水切れ、過湿には気を付けましょう。
栽培の特徴
- 始め方:少数株なら購入苗からが手軽
- 管理:支柱は不要、水切れと過湿に注意
- 収穫:中心を残し、外葉を少しずつ摘める
ガーデンネストの家庭菜園
ガーデンネストでは、無理なく野菜を育て、栽培から収穫まで楽しむことを大切にしています。この記事では、できるだけ手間をかけずに育てられるよう、基本は必要な作業に絞り、より本格的に育てたい方に向けた工夫も紹介します。
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緑のリーフレタスとサニーレタス、どちらを選ぶ?
リーフレタスはキク科の野菜です。葉が緑のグリーンリーフや、葉先が赤く色付くサニーレタスなどがあり、基本の育て方は共通します。葉の色や縮れ方の好みで選んで構いません。
購入時は色だけでなく、育てる季節に合うかを確認しましょう。種からなら、種袋の地域別のまき時を見て選びます。今回は、玉にならないリーフレタスを育て、外葉を摘み取る方法を紹介します。
栽培時期と基本情報
栽培カレンダー
日本の一般地・中間地では、春と秋が育てやすい時期です。苗から始める基本の植え付け目安は、春が4月上旬~5月上旬、秋が9月中旬~10月中旬です。

春の早い種まきは保温育苗が前提です。2~3月の寒い時期は、明るい場所で発芽適温を保ち、霜に当てずに苗を育てます。保温の管理を省きたい場合は、適期に苗を購入すると手軽です。

8月の種まきは暑さで発芽しにくいため、涼しい場所で管理します。秋が深まり霜が降りる頃まで収穫を続ける場合は、不織布などで保護しましょう。ここでは、冬越しを狙う栽培ではなく、秋のうちに収穫する作型を示しています。
| 作型 | 種まき | 苗の植え付け | 収穫の目安 |
|---|---|---|---|
| 春 | 2月中旬~4月上旬 | 4月上旬~5月上旬 | 5月中旬~6月中旬 |
| 秋 | 8月中旬~9月中旬 | 9月中旬~10月中旬 | 10月中旬~11月中旬 |
収穫欄は作型全体の目安で、1回の植え付けから全期間採れ続ける意味ではありません。植えた時期や気温、品種によって前後するため、実際の収穫は葉の育ちを見て決めます。
基本情報
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 科名 | キク科 |
| 発芽・生育に適した気温 | 15~20℃程度 |
| 植える苗 | 本葉4~5枚で、茎が間延びしていない苗 |
| 株間 | 約25cm。地植えで複数列なら列の間も25~30cm |
| 容器の例 | 幅約60cm・奥行き約20cm・深さ約20cmに2株、1列植え |
| 収穫開始 | 植え付けから約30日、草丈20cm前後が目安 |
| 連作を避ける目安 | 同じ場所でキク科の野菜を続けず、2年以上空ける |
容器は2株をゆったり育てる例です。株間は苗の中心から中心までの距離で、葉が鉢の縁から広がれるように周囲にも余裕を取ります。
リーフレタスの育て方
1.場所と土を用意する
日当たりと風通しがよく、水のたまらない場所を選びます。春の終わりや残暑の時期は、強い西日を避けられる場所が向きます。暗い場所へ置き続けると育ちが悪くなるため、暑さを避けることと日光を遮り続けることを混同しないようにしましょう。
夜間も門灯や室内の明かりが長時間当たり続ける場所は避けます。レタスは日が長くなると、花を付ける茎が伸びる「とう立ち」が進みやすい野菜です。
庭では植える範囲の草や石を取り除き、土をほぐします。雨の後に水がたまる場所なら、周囲より少し高く土を盛って水はけを確保してください。庭の土で育てる場合は、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰を混ぜておくとよいでしょう。
プランターには、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。苦土石灰を加えずに使えます。底穴のある容器に、縁から2cmほど下まで土を入れ、水やり用の余白を残します。
2.苗を植える
本葉4~5枚で、葉色がよく、茎が間延びしていない苗を選びます。複数本入りの商品は、分けて植えるのか一緒に植えるのか販売元の案内を確認してください。ここでの「2株」は、独立した苗2本の例です。
植える前に苗へ水を与えます。株間を約25cm取り、ポットから根と土を崩さないように取り出して植えましょう。根鉢の上面が周囲の土とほぼ同じ高さになる浅植えとし、中心の葉や株元を土へ埋め込まないようにします。
周囲の土を軽く押さえ、植え付け後はたっぷり水を与えます。まだ暑い日は、涼しくなる夕方に植えると苗の負担を減らせます。
3.土の乾きを見て水をやる
プランターは、土の表面が乾いたら底穴から流れるまで水を与えます。受け皿の水はためたままにしません。地植えでは植え付け直後の乾燥に注意し、根付いた後は雨の様子と土の乾きを見て補います。
葉が広がるにつれて土が見えにくくなります。葉をそっと持ち上げて確かめ、株元へ水を注ぎましょう。土が湿ったままなのに毎日水を足すと、根や下葉が傷む原因になります。
水切れしやすい容器栽培では、週末だけの水やりで足りないことがあります。平日も土の乾きを確かめられる場所に置くと管理しやすくなります。
よりよく育てる工夫:肥料と虫よけ
土の状態が悪くなければ、肥料を追加しなくても収穫を楽しめる場合があります。葉をよく育てたい場合は、植え付けから1~2週間後を目安に、野菜用肥料を表示量で与えるのも一つの工夫です。外葉を摘みながら長く育てる場合も、追肥が役立ちます。
アブラムシやヨトウムシなどの飛来を減らしたい場合は、植え付け時から防虫ネットで覆います。葉がネットに押し付けられないよう支え、収穫時には裾を開けて、作業後に閉じましょう。ナメクジはネットの外から入ることもあるため、株元の確認も必要です。
収穫は外葉から。中心の若い葉を残そう
植え付けから約30日が一つの目安です。草丈が20cm前後になり、外葉が十分に広がったら収穫を始めます。苗がまだ小さい場合は日数だけで採り始めず、葉が育つのを待ちましょう。
少しずつ摘む方法
外側の大きな葉から、付け根で折り取るか切り取ります。中心の若い葉と株の中心は傷付けずに残してください。十分に育った株でも、一度に採るのは3~4枚程度までを目安とし、葉が少ない株ではさらに控えます。

新しい葉が広がり、再び十分な葉量になってから次を摘みましょう。
毎日決まった枚数を採れるわけではありません。寒い時期は葉の伸びが遅くなります。少数株なら、料理の彩りやサンドイッチ用など、少し使う楽しみ方が向いています。
株ごと採る方法と収穫の終わり
まとまった量を使いたいときは、株元で切って1株丸ごと収穫できます。この方法は、その株の収穫を終える採り方です。
中心の茎が目立って伸び始めたら、とう立ちの合図です。葉が硬くなり苦みも増しやすいため、花を待たず、食べられる葉を採って栽培を終えましょう。暑さが増す春の終わりや、葉の伸びが止まる寒い時期まで、無理に長く残す必要はありません。
うまく育たないときは?
| 気になる様子 | 確認すること・初めの対処 |
|---|---|
| 種が発芽しない | 土の乾燥、厚い覆土、暑さや寒さを確認。15~20℃程度を目安に管理し、発芽しない場合は適温でまき直す |
| 葉がしおれる、育ちが遅い | 土が乾いていれば水を補う。湿っていれば追加の水を控え、底穴や水のたまりを確認。日照不足や低温も原因になるため、肥料だけで解決しようとしない |
| 葉に穴が開く | 葉裏と株元を確認。幼虫を見つけたら取り除く。粘液の跡があればナメクジも疑い、夕方以降に探す |
| 小さな虫が群れている | 新しい葉や葉裏のアブラムシを確認し、少数なら取り除く。ネット内にも虫がいないか確かめる |
| 下葉や株元が腐る | 過湿や蒸れを確認。傷んだ葉を除き、株全体へ腐敗が広がる場合は株ごと取り除く。風通しと排水を見直す |
薬剤を使う場合は、商品表示で「リーフレタス」など該当する作物と対象病害虫、収穫前の使用時期・回数を確認します。
収穫した葉の使い方と保存
採った葉は、土や虫を確認しながら1枚ずつ流水で洗い、水気を切ります。サラダやサンドイッチ、肉料理の付け合わせにすると、葉の色や縮れを楽しめます。
すぐ使わない分は、余分な水気を取り、ペーパータオルで包んでポリ袋へ入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。傷みやすいので早めに使い切りましょう。食べる直前に必要な分を採れば、保存する量も減らせます。
栽培が終わったら
残った根や傷んだ葉を取り除きます。同じ場所では、レタスやシュンギクなどのキク科の野菜を続けて育てず、2年以上空けることを目安にしましょう。緑のリーフレタスからサニーレタスへ替えるだけでは、連作を避けたことになりません。
容器の土は毎回すべて捨てる必要はありません。病気がなかった土は根を除いてほぐし、次は別の科の野菜に使う方法があります。水が抜けにくくなった土は使える培養土と混ぜるなどして、固まったまま使わないようにします。根や株元が腐る病気が出た土は、健康な土と混ぜて使い回さず、別に扱ってください。休栽年数だけで病気を防げるわけではありません。
補足:種から苗を育てる場合
種から始めるなら、小さな育苗ポットに2~3粒ずつまきます。土はあらかじめ湿らせ、種がうっすら隠れる程度に薄くかぶせて、やさしく水を与えます。発芽に光が必要なので、厚く土をかけません。
発芽までは表面を乾かさず、発芽後は明るく風通しのよい場所で育てます。本葉2~3枚で元気な1本を残して間引き、本葉4~5枚になったら植え付けます。1袋を一度にまかず、育てる株数に合わせて少しずつ使うと苗を持て余しにくくなります。
まとめ|葉の育ちに合わせて、必要な分を楽しもう
リーフレタスは、外葉を摘みながら育てる楽しみがある野菜です。少数の購入苗から始めれば、育苗の作業を減らせます。
春か秋の適期に植え、水切れと過湿を避け、収穫では中心の葉を残すことが基本です。食卓で使う分と葉の育ちを見ながら、自分のペースで楽しんでみてください。


